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フィールド日記

シダ植物

2020.01.17

オオカナワラビ

ヒノキ林の林床にオオカナワラビが生えています。近縁種と雑種をつくりやすく分類の難しいグループとされています。和名のカナワラビは「鉄蕨」の意味で、硬く光沢のある葉が由来とされていますが、本種は近縁の種に比べ柔らかい葉をもっています。

下の写真のように胞子のう群が小羽片の辺縁に近いところにつくことが近縁種と見分けるときのポイントになります。

2020.01.14

イワガネソウ

ヒノキ林の林床でイワガネソウが生えています。湿った樹林下などに生育する常緑性のシダです。葉は大型で光沢がある単羽状複葉です。和名は岩が根草で岩や崖の裾に生える様子が由来だそうです。

胞子のう群は包膜がなく、葉脈に沿って付きます。よく似た近縁な種にイワガネゼンマイがありますが、葉脈が網目をつくるか、網目をつくらず平行かによって見分けることができます。

2020.01.10

リョウメンシダ

校内のヒノキ林の林床にリョウメンシダが生えています。名前の通り葉の裏と表の葉質が似ています。むしろ、葉軸が良く見える表面の方が裏面のようにも見えます。


葉の裏面の下部には胞子のう群がついていました。胞子のう群には大きな円腎形の包膜があります。

2019.12.31

イノモトソウ

校舎の陰でイノモトソウを見つけました。人家の近くの地上や石垣などに広く見られる種です。和名は井之許草で井戸の近くに生えることが由来です。近縁種にオオバイノモトソウがありますが、葉の中軸に翼があることで区別することができます。


胞子のう群は葉の縁につき、これを包み込むように葉が巻き込んでいます。

2019.12.24

フモトシダ

職員室裏の植え込みにフモトシダが生えていました。山の麓に生えることが多いことからフモトシダと呼ばれているそうです。葉は単羽状複葉で、葉柄に毛が多いことが特徴です。

胞子のう群は葉脈の先端にあり、カップ状の包膜に覆われています。

2019.12.17

トラノオシダ

裏道の石積みでトラノオシダが見られます。山地から市街地まで広く一般に見られる種ですが、人里近くで見ることが多いようです。和名は細長い葉を虎の尾に見立てて名付けられました。


胞子のう群は長楕円形で、細長い包膜につつまれています。

2019.12.13

ノキシノブ

裏道の石積みに着生するノキシノブが胞子のう群をつけていました。ワラビやゼンマイなどのシダらしい形のシダではありませんが、身近な場所で最も普通に見られるシダ植物の1つです。


葉の裏面には丸くて大型の胞子のう群がびっしりついています。胞子のう群の様子はシダ植物を見分けるときの大きなポイントの1つです。

2019.02.01

マツバラン

 校内のケヤキの幹の腐植(ふしょく、植物が微生物により分解されてできたもの)がたまった部分にマツバランが着生しています。シダ植物の仲間ですが、その形態はとても変わっています。葉はなく、緑色の茎が二又に枝分かれをくり返し、ほうき状になっています。また、根もなく地下茎(ちかけい、地中にある茎)によって着生しています。

 マツバランは江戸時代から園芸植物として親しまれてきましたが、一方で、全国で絶滅が心配されている植物でもあります。静岡県では絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、環境省でも準絶滅危惧種に指定されています。

2019.01.18

マメヅタ

 聖心坂の壁面にマメヅタが見られます。このあたりでは普通に見られるシダ植物のなかまです。ワラビやゼンマイなどのシダ植物とは姿がずいぶん異なるので、一見してシダ植物とわからないかもしれません。葉は厚みがある丸い葉(栄養葉)と胞子をつけるへら状の葉(胞子葉)の2つがあります。写真では立ち上がった胞子葉に茶色い胞子のう(胞子が入っているふくろ)がついているようすがわかります。