フィールド日記
シダ植物
2021.01.15
クリハラン
裏道の小川のそばでクリハランを見つけました。名前の通り、クリの葉に似た葉をもつシダ植物です。
切れ込みのない葉はシダらしくありませんが、裏面には円形の胞子のう群がついており、シダ植物であることがわかります。
I found this fern called "Kuriharan (クリハラン)" by a stream on the back road. "Kuri (クリ)" in its name means "chestnuts". As the name suggests, their leaves resemble chestnuts' leaves. You may think the leaves without laciniae don't look like fern plants, but you will understand that the plant is fern by seeing the round-shaped sori on the back of the leaves.
2021.01.12
オオバノイノモトソウ
裏道でオオバノイノモトソウを見つけました。近縁種のイノモトソウに似ていますが、より大型です。葉は胞子をつける胞子葉と胞子をつけない栄養葉の2種類があり、胞子葉の羽片は栄養葉の羽片に比べ、幅が狭くなっています。
胞子のう群は、葉のふちに沿ってついています。
I found this fern called "Oobano-inomotosou (オオバノイノモトソウ)" on the back road. They are similar to their close relative species called "Inomotosou (イノモトソウ)", but are larger. They have two types of leaves. One is a fertile leaf, which has spores. The other is a sterile leaf, which doesn't have spores. Their fertile leaves are narrower than their sterile leaves. You can see their sori are along the edge of the leaves.
2021.01.05
ナチシダ
竹林にナチシダが見られます。ナチシダは五角形に広がる大型の葉が特徴の暖地性のシダです。静岡県河津町の自生地は1953年にナチシダの自生北限地として国の天然記念物に指定されています。近年では神奈川県などより北の自生地も知られており、不二聖心も実際の北限に近い自生地といえるかもしれません。
I found a "Nachishida (ナチシダ)" in a bamboo forest. "Nachishida (ナチシダ)" is a fern that has unique pentagon-shaped leaves and grows in warm climate. Their habitat, Kawazu, Shizuoka was designated as a national nature treasure in 1953 because it is regarded as "the northern limit of natural growth". However, recent years, we can see the plants in further north areas such as Kanagawa prefecture. It might be said that our campus is "the real northern limit of their natural growth".
2020.02.21
ハシゴシダ
聖心坂の途中の林内でハシゴシダを見つけました。羽片が中軸に対して直角に出る様子をはしごに見立てて梯子羊歯(ハシゴシダ)と呼ばれています。たしかに葉の基部から中ほどのまでの羽片は直角についていますが、上部の羽片はやや上向きの角度でついています。
2020.02.18
ホラシノブ
聖心坂の途中の崖地にホラシノブが見られます。和名のホラシノブ(洞忍)は洞窟の近くで見られることが由来のようですが、一般に日当たりのよい崖地や石垣で普通に見られます。冬には写真のように紅葉することもあります。
胞子のう群は裂片の縁につき、半円形の包膜に包まれています。
2020.02.11
トウゲシバ
校内のヒノキ林の林床にトウゲシバが見られます。直立した茎に葉がらせん状に密生している姿は、一見するとシダ植物には見えません。また、主軸と側枝の区別がなく二又に分岐しながら成長しているのも特徴の1つです。
葉の付け根には腎形の胞子のうをつけています。熟すと二つに裂けて、胞子を飛ばします。また、胞子のほかに茎の先端付近に無性芽をつけ、仲間をふやすことも知られています。
2020.02.07
コバノイシカグマ
十字架の道行のショートコースがある林内でコバノイシカグマを見つけました。全体に多細胞の毛が多い、中型のシダ植物です。葉は3回羽状複葉で、表面から見ると裂片の縁にブツブツとしたものが目立ちます。
2020.02.04
マツサカシダ
十字架の道行のショートコース沿いにマツサカシダが見られます。近縁のイノモトソウやオオバイノモトソウに似ていますが、葉軸に翼がないことや羽片の数や形で見分けることができます。また、羽片は軸に沿って白い斑が入るという特徴もあります。以前はマツザカシダと呼ばれていましたが、由来となった三重県松阪の正しい読みはマツサカのため、新しい図鑑では本種の和名もマツサカシダとなっています。
2020.01.28
アマクサシダ
十字架の道行のショートコースがある竹林でアマクサシダが見られます。和名の由来は熊本県の天草ですが、天草に限らず関東地方以西の太平洋側に広く分布しています。
羽片下側は幅が広くほぼ全裂するのに対し、羽片上側は幅が狭く全く切れ込まないこともあるのが特徴です。鳥の翼のようなユニークな形をしています。
胞子のう群は、近縁種のイノモトソウと同様に葉の縁につき、それを包むように葉が折りたたまれて膜状になっています。
2020.01.21
タチシノブ
校舎裏の斜面にタチシノブが生えています。葉は4回羽状に分かれ、裂片も細いため、とても繊細な印象です。この葉のようすがシノブに似ていて、着生のシノブに対して地上性であることからタチシノブと呼ばれているようです。
裂片の縁は内側に折れて、胞子のう群を包む膜になっています。
