フィールド日記
2014.01.08
クスノキの実と鳥のにぎわい
クスノキにたくさんの鳥がやってきて、黒い実をついばんでいます。それはそれは賑やかな声です。先月にはこのような光景はまだ見られませんでした。クスノキはあえて目立たない黒い実をつけ、成熟を遅らせているのかもしれません。そうすることで赤い実を食べつくした鳥たちを集中的に自分のところに集められるからです。
校舎のうしろの道はクスノキの実だらけの状態になっています。
今日のことば
啄みて正月(むつき)の庭に羽小さき鳥遊びゐき、人を愛さむ 宮柊二
2014.01.06
富士山の笠雲 ブナの新芽
牧草地から見る富士山に大きな笠雲がかかっていまた。今日も富士山麓は晴天に恵まれましたが、富士山頂はだいぶ荒れていたようです。
この牧草地の縁にはブナが何本も生えています。かつて生徒が植えたブナですが、元気よく成長を続けています。特徴のある冬芽にも静かにみなぎる力を感じることができました。
ブナは通常1000メートルぐらいの高地に見られる樹木ですが、地域によって標高の低いところでもよく育っている例があります。不二聖心の標高(約200メートル)も決してブナ向きではありませんが、牧草地は何かブナの気に入る条件を備えているようです。
今日のことば
生きるとは、複数の問いを燃やすことだ。 アントナン・アルトー
2013.12.27
イロハモミジの紅葉とカラフルなアリグモ
高1松組横の中庭でアリグモの巣を見つけました。アリグモはアリに擬態するクモで黒色の個体が多いのですが、今回見つけたアリグモはなかなかカラフルでした。これでは擬態の意味が薄れるのではと心配になります。
高1梅組の中庭ではイロハモミジの稚樹が紅葉しているのを見つけました。周囲にモミジの木はありませんから建物を越えて飛んできたものと思われます。イロハモミジの葉はプロペラ状になっていて風によく舞う形をしています。
今日のことば
キリストが百度、千度生まるるとも、
汝の心に生まれざれば、
何の益かあらん。
2013.12.25
聖母子像とクリスマスカラーの万両
今朝の気温は氷点下を記録し、牧草地一面に霜がおりていました。草刈りを終えた牧草地から見える富士山は格別の美しさでした。
第一牧草地から第二牧草地に向かう途中に立つ聖母子像にクリスマスカラーの万両が彩りをそえていました。
静かなクリスマスの朝でした。
今日のことば
冨士の冴え祈りの心諭しけり 西山民雄
2013.12.23
東名高速の下のオナシガワゲラ
裏道の東名高速道路下のトンネルのガードレールにオナシカワゲラがとまっていました。どうやらガードレールに付着した苔を食べているようです。
オナシカワゲラの幼虫は水中に生息して落ち葉を食べます。
秋に落ちた葉は冬の時期に腐って食べやすくなるので落葉食の生き物はこの時期に大きく成長します。一見生き物の気配が乏しくなるように思える冬ですが、冬期に最も活動的になる生き物もいるということです。
今日のことば
だれかの情熱に触れると、なぜかひとは幸せを感じる。 三浦しをん
2013.12.19
バラ科キイチゴ属フユイチゴ
不二聖心の林道や林の縁にはバラ科キイチゴ属のフユイチゴがたくさん生えています。場所によっては斜面全体がフユイチゴで覆われているところもあります。近隣の山林と比較しても不二聖心ほどフユイチゴがたくさん見られる環境は少ないのではないでしょうか。
今年もそのフユイチゴがたくさんの実をつけました。この実を赤ワインと一緒に煮て少し砂糖を加えると美味しいジャムができます。
今日のことば
凡庸な教師はただしゃべる。よい教師は説明する。すぐれた教師は自らやってみせる。そして、偉大な教師は心に火をつける。
ウィリアム・アーサー・ワード
2013.12.16
キイロホソガガンボとヒメワラビ
裏道の沢沿いに生えるヒメワラビにキイロホソガガンボがとまっていました。写真がボケているのは裏道の暗い場所で撮ったからです。光の届きにくい場所ですから気温も低く、よくこのような場所で冬場に生活しているものだと感心しました。双翅目の昆虫の中には、なぜか寒さに強い種が多いのが不思議です。
ガガンボ類は双翅目の中でも識別の難しいグループですが、キイロホソガガンボは特徴的なトラ模様のおかげで、一目でキイロホソガガンボとわかります。キイロホソガガンボの幼虫は植物の根を食べるので害虫扱いされることもあります。家庭菜園などをしている人は、このトラ模様をよく覚えておいて、用心しておくのをいいかもしれません。
今日のことば
人間には二つの型があって、生命の機械論が実証された時代がもし来たと仮定して、それで生命の神秘が消えたと思う人と、物質の神秘が増したと考える人とがある。そして科学の仕上げ仕事は前者の人によってもできるであろうが、本当に新しい科学の分野を拓く人は後者の型ではなかろうか。
中谷宇吉郎
2013.12.14
竹林の整備 山中湖には竹がない
山中湖村で環境事業に携わる方が不二聖心の竹林に密生している竹を伐り出して有効理由してくださることになりました。なぜ山中湖の方がわざわざ裾野市までいらっしゃるのかと思うかもしれませんが、何と山中湖には竹がないのだそうです。正月の門松にも松は使わないと聞きました。竹の繁茂する様子を毎日目にしている身としては信じがたい事実です。
おかげさまで不二聖心の竹林の整備が進み、理想的な間隔が、一部の区域ではありますが、保たれるようになりました。
今日のことば
光る地面に竹が生え
青竹が生え
地下には竹の根が生え
根がしだいにほそらみ
根の先より繊毛が生え
かすかにけぶる繊毛が生え
かすかにふるえ。
かたき地面に竹が生え
地上にするどく竹が生え
まっしぐらに竹が生え
凍れる節節りんりんと
青空のもとに竹が生え
竹 竹 竹が生え。
萩原朔太郎
2013.12.12
ヒイラギの花 クリスマス奉仕
すすき野原を歩いていて甘い香りに思わず足をとめました。振り返ってみるとそこにはヒイラギの花が咲いていました。金木犀にも負けないほどの芳香ですが、実はこの両者、ともにモクセイ科に属しています。待降節にヒイラギの香りを味わえたことをうれしく思いました。
今日はクリスマス奉仕の日でした。写真はさくら学園で電飾のコードを使って「Merry Christmas」を作ろうと一心不乱に努力する生徒の姿です。食堂全体を約2時間かけて装飾しましたが、利用者の方にも「きれいだねー」と言っていただくことができました。
今日のことば
人間バタバタして過ごしていると
何の声もきこえなくなる
風の声
石の声
木の声
川の声
大地の声
地球の声
星星の声
みんな声を出して
呼びかけているのに
何の声も耳に届かず
ただカサカサと生きている
そういう
淋しさ
虚しさを
ほと感じませんか
坂村真民
2013.12.10
山茶花とクロキノコバエとヒラタケシキスイ
「共生の森」の近くの八重の山茶花が美しい花を咲かせています。山茶花を見ると長塚節の「山茶花のわびしき花よ人われも生きの限りは思ひ嘆かむ」という歌を思い出します。
画像の白い「わびしき花」に一つ黒い点が見えます。これはクロバネキノコバエ科 Sciaridae の一種です。
画像からはわかりませんが花の中にはヒラタケシキスイと思われる虫も潜んでいました。
写真に撮ることはできませんでしたが実はスズメバチも訪花していたのです。山茶花に集まる生き物たちの賑わいを知ったら長塚節はまた別の味わいの歌を詠んだかもしれません。
今日のことば
悔しくて苦しくて
がんばってもどうしようもない時も
きみを思い出すよ
10000回だめで へとへとになっても
10001回目は 何か かわるかもしれない
ドリームズ・カム・トゥルー
