フィールド日記
2013.09.05
フウセンタケ科チャツムタケ属のキノコ
2013.09.05 Thursday
プールの近くに謎のキノコが出現しました。切り株の上に発生した白い傘のキノコでしたが、何人もの生徒から質問されたので、専門家の方に同定を依頼してみました。残念ながら種の同定には至りませんでしたが、フウセンタケ科チャツムタケ属のキノコらしいということはわかりました。フウセンタケと言えば、国立科学博物館に収められている南方熊楠の素晴らしい、フウセンタケ属のキノコのスケッチを思い出します。
http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/art_review/20/big/07.html

今日のことば
すばらしいことが
あるもんだ
ノミが
ノミだったとは
ゾウでなかったとは
まどみちお
2013.09.03
クチナシとオオスカシバの幼虫
2013.09.03 Tuesday
クチナシの葉にオオスカシバの幼虫がついていました。若齢幼虫と終齢幼虫がついている葉もあって、たいへんな勢いでクチナシの葉を食べています。オオスカシバの成虫はよくマリアガーデンでアベリアの蜜を吸っています。


今日のことば
時間の使い方は、そのまま、いのちの使い方なのですよ。置かれたところで咲いてください。
渡辺和子
2013.09.01
オオゲジ

2013.09.01 Sunday
久しぶりにオオゲジの姿を見かけました。日曜日の日本経済新聞に連載されている「都会のオアシス皇居」で、2012年11月25日にオオゲジが取り上げられました。その中に、皇居はオオゲジの貴重な生息場所であるという記述がありました。この少々不気味な姿の生き物も不二聖心の環境の良さを示していると考えることができます。
今日のことば
オオゲジ(「都会のオアシス皇居」より)
15対、30本の脚で素早く動くオオゲジ。国立科学博物館の調査で夜、皇居吹上御苑の大木を懐中電灯で照らすと幹に10匹前後が群がっていることがあるという。ゲジゲジとも呼ぶ通常のゲジに比べ、大きさは2倍ほど。体長5センチメートル程度が多いが。長い脚を伸ばすと約15センチメートルに及ぶこともある。
湿り気があり暗くて隠れやすい森や海辺の洞窟などを好み、小さな昆虫を捕食する。環境の変化にあまり強くないデリケートな面もあり、コンクリートに覆われた都市では見かけなくなった。皇居は都心に残された貴重な生息場所だ。
見た目は不気味だがおとなしい。1996~2000年度の第1期調査の報告を受けた天皇陛下と紀宮さまは、オオゲジのことをよくご存じだった。「嫌われがちな動物にも目を向けられていることに感銘を受けた」と調査に参加した石井清・獨協医科大教授は振り返る。
安藤淳
2013.08.29
クズの花とウラギンシジミの幼虫
2013.08.29 Thursday
猛暑の影響もあるのか、今年はクズの花の開花状況が例年以上に良いように感じます。不二聖心の校内でも東名高速沿いのクズの群落ではたくさんの花が咲いています。

クズの花を食べるウラギンシジミの幼虫もよく見かけます。擬態しているためになかなか見つけることのできない幼虫を次々に発見することができました。




今日のことば
多くの場合、「自分探し」は時間の無駄である。虚構の自分を探し歩くより、日々自分がなすべきこと、目の前にあることを一つ一つ丁寧にこなしていくなかに真の悟りがある。
斎藤兆史
2013.08.26
キアゲハ ゴミグモ
2013.08.26 Monday
牧草地で吸蜜するキアゲハを見つけました。キアゲハの幼虫の食草であるセリ科の植物が豊富な不二聖心では、このような風景を時々目にすることができます。

東日本大震災の被災者をサポートする「きらきら星ネット」という団体が支援する福島の小学生に不二聖心の自然を案内しました。下の写真はその時に一緒に見たゴミグモの写真です。ゴミの中央に自分の身を隠すクモの擬態の見事さに小学生は感動の声をあげていました。

今日のことば
木を植えることは、私たちのこころの中にも木を植えることである。そして人類と地球上のすべての生き物の未来を保障することである。
宮脇昭
2013.08.24
赤紫のゲンノショウコ ササキリの成虫
2013.08.24 Saturday
牧草地の脇の道に赤紫のゲンノショウコが咲いていました。ゲンノショウコは赤紫の花が西日本に多く、白い花が東日本に多いと言われますが、不二聖心では、両方の花を見ることができます。

ササキリが成虫になりました。東北南部以南に生息する昆虫です。

動植物の地域ごとの生息状況の違いを知ると日本列島の広がりが見えてきます。
今日のことば
名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ
故郷(ふるさと)の岸を 離れて
汝(なれ)はそも 波に幾月(いくつき)
「椰子の実」(島崎藤村)より
2013.08.23
ナンバンギセル ツチイナゴ
2013.08.23 Friday
すすき野原で次々にナンバンギセルが開花しています。ナンバンギセルはススキに寄生する植物として知られていますが、寄主はススキだけとは限りません。画像を見るとササの根の近くからナンバンギセルが生えていることがわかります。

ツチイナゴの幼虫も少しずつ大きくなってきました。ツチイナゴは「クリスマスのバッタ」とも言われます。クリスマスの頃でもまだ見られ、成虫で越冬するからです。その頃には周りの景色に合わせて茶色の体色に変わっています。ツチイナゴという名前の「ツチ(土)」は成虫の体色の茶色に由来します。

今日のことば
知らないことは罪である。知った時から責任が生じる。
山本美香
2013.08.21
ツリガネニンジン
2013.08.20 Tuesday
牧草地の脇の斜面にツリガネニンジンが咲いています。エッセイストの手塚宗求さんは、山小屋の周囲に防風林を作るとき、そこがツリガネニンジンの咲く場所であることを考えて木を植えるのをためらったと随筆にお書きになっています。いつの世にも人の心を不思議と引きつけるツリガネニンジンの花です。

今日のことば
人は、生涯の中でやりおおせることは、そう幾つもはない。私もそうだ。その数少ない、やってきてよかったと心が安らぐような、確かな仕事のうちに、小さな林を造ったことが入るだろう。
手塚宗求
2013.08.18
オオフタオビドロバチの土集め ツノトンボの孵化 アキカラマツの開花
2013.08.18 Sunday
聖心橋に向かう途中の坂で毎年8月に、オオフタオビドロバチが巣作りのための土を集めに来る様子が見られます。今年もたくさんの土が集められ、斜面には既にくぼみができていました。

牧草地では、ツノトンボの幼虫が孵化していました。日本各地で希少種に指定されているツノトンボの孵化も毎年不二聖心で観察できます。

裏の駐車道から続く道ではアキカラマツが咲き始めました。これもまた不二の自然の8月後半のおなじみの風景です。花の中にツユムシの幼虫とコハナバチが写っているのがわかるでしょうか。
酷暑の中でも自然界は正確に時を刻み続けています。
今日のことば
本の光をあびよ
そこに本がある
それだけでいい
それだけでホッとする
本の光をあびる
本の匂いをかぐ
本の鼓動をきく
読んでもいい
読まなくてもいい
今日一日を
書物浴の日にしてみないか
窪島誠一郎
2013.08.16
スケバハゴロモ

2013.08.16 Friday
裏の駐車場でカメムシ目ハゴロモ科スケバハゴロモの写真を撮りました。カメムシ目ハゴロモ科に属する昆虫が日本には何種か生息していて、スケバハゴロモのその中の1種になります。不二聖心ではベッコウハゴロモやアミガサハゴロモなども確認されていますが、個体数が最も少ないのはスケバハゴロモのように思います。島根県は絶滅の恐れのある動植物の中にスケバハゴロモを含め、個体数減少の要因として、森林破壊や殺虫剤散布を挙げています。三保の松原の羽衣伝説が改めて注目を集めている今、羽衣ゆかりの昆虫たちに目を向けて見るのもいいかもしれません。
今日のことば
空にさえずる鳥の声
峯より落つる滝の音
大波小波とうとうと
響き絶やせぬ海の音
聞けや人々面白き
この天然の音楽を
調べ自在に弾きたもう
神の御手の尊しや
「美しき天然」(武島羽衣)より
