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フィールド日記

2017.07.17

イグチの仲間

 今年も本館前のヒマラヤスギの下にイグチというキノコの仲間が顔を出しました。

イグチと呼ばれるグループのキノコの特徴は、傘の裏面がひだ状にならず、管孔と呼ばれるチューブのような器官が集まっているところにあります。

イグチの仲間は特に同定が難しく、専門家の方に画像を見ていただきましたが、コウジタケかキッコウアワタケの可能性が高いとは思うものの確定的なことは言えないということでした。

今日のことば
窓を開けることで、私は、自分自身を開ける。  ナタリア・ゴルバネフスカヤ

2017.07.13

ヤブヤンマが校舎に侵入

 生徒が廊下でオニヤンマだと叫びながら天井を指さしていました。よく見ると、それはヤブヤンマの♀でした。画像では、ヤブヤンマの♀の特徴である腹部第10節の棘も確認することができます。「共生の森」の近くにヤブヤンマが産卵する池がありますが、この個体もそこで羽化した可能性が高いと思われます。専門家の方からは、校舎に侵入したトンボの記録をつけるのも面白いというアドバイスをいただきました。

今日のことば
ときに人は、たった一つの言葉を見つけるために、人生のある時期を費やさなければならないことがある。しかし、その言葉と出会うことができたなら、けっして徒労だったとは思わないだろう。一つであっても言葉は、人生を根本から変えることがある。むしろ、言葉だけが、そうした力をもっている。
若松英輔

2017.07.09

ヤマモモ

 「共生の森」のヤマモモがかつてないほどのたくさんの実をつけています。昨年はほとんど実をつけなかったことを考えるとヤマモモも、他の多くの果樹と同様に、年により実の付き方に違いがあることがよくわかります。


今日のことば

もはや詩が書けない
詩のないところに詩がある
うつつの断片のみ詩となる
うつつは淋しい
淋しく感ずるが故に我あり
淋しみは存在の根本
淋しみは美の本願なり
美は永劫の象徴

西脇順三郎

2017.07.06

高1総合学習の植栽体験  キタテハ

7月5日に高校1年生が総合学習の時間に植栽体験をしました。「共生の森」の生物多様性を高めるために自分たちで樹種を選んで植樹をしました。選ばれた樹種はさまざまで、クルミ、ブルーベリー、ヤマモモなど実のなる木がたくさん含まれていました。カツラの木の香りの良さに感嘆の声をあげている生徒の姿も印象的でした。

「共生の森」ではいろいろな生き物との出会いも体験することができました。次の画像は生徒の手にとまった夏型のキタテハの画像です。縁の黒が濃いのが夏型の特徴です。梅雨の晴れ間の、夏らしい一日にふさわしい蝶との出会いでした。
今日のことば
 カムチャッカのクマの王国といわれるミーシャ・ドーマの地を旅した。道は川に沿ってどこまでも続き、草原を横切り山を越えた。途中、小道が次々と合流し、時には小さな広場があり、見晴らしのいい所では腰を下ろす場所が用意されている。
 リュックを置き、水筒を取り出す。ゆっくりと眺めるといろんな所が見える。はるかな谷間の小さな滝が赤く染まっていた。ベニザケが最後の遡上を試みているらしい。向こうの高原がほんの少し色づき、木々の実が短かった夏の終わりを告げていた。
 もう肉眼では見えないほど遠くに「旅人」の姿を見た。ゆっくりゆっくりと歩いている。時々、道端で遊んでいる。どうやらフレップの赤い実を摘んでいるらしい。30分もかけて500メートルくらい近づいた。風がゆれたのか、立ち上がってゆっくりあたりを眺めている。双眼鏡を取り出してみた。体重が500キロあたりかなと呟く。道の建設者ヒグマである。この道でどのくらい会っただろうか。
 カムチャッカに生きる多くの動物はクマの道を利用する。キツネもネズミも歩いていた。オオカミもこの道を使うと言った人がいた。旅の途中で遠くカザフ共和国からきたという5人のハイカーに会った。35日間かけてミルコーという中部の小さな町まで歩くのだという。今日は27日目だと、こともなげだ。ずっとこの道を歩いているのだと言った。この地では人もまた、ヒグマの道を利用させてもらっているのである。
竹田津実

2017.07.05

ヒヨドリバナ

 ヒヨドリバナが咲き始めました。この花が白く野を彩り始めると本格的な夏の訪れを感じます。ヒヨドリバナは蝶に特に好まれる花でバタフライガーデンを作る時には、この花を植えることが推奨されます。ヒョウモンチョウ類は子孫を残すために、この花の蜜に含まれる特別な養分を必要としていると言われています。


今日のことば
青春はみずきの下をかよふ風あるいは遠い線路のかがやき  高野公彦

2017.06.29

オオカナダモとクロイトトンボ

築山の池のオオカナダモがたくさんの花を咲かせています。

オオカナダモにクロイトトンボが卵を産みつけていました。クロイトトンボはアオモンイトトンボに似ていますが、アオモンイトトンボは雌雄が連結した状態で産卵することがありませんから、画像の個体は間違いなくクロイトトンボです。
今日のことば
あなたが書かずにいられない根拠を深くさぐってください。それがあなたの心の最も深い所に根をはっているかどうかをしらべてごらんなさい。もしもあなたが書くことを止められたら、死ななければならないかどうか、自分自身に告白してください。何よりもまず、あなたの夜の最もしずかな時刻に、自分自身に尋ねてごらんなさい。私は書かなければならないかと。
リルケ

2017.06.26

モリアオガエルとヤマアカガエル

全国各地で絶滅危惧種に指定されているモリアオガエルが築山のシダレザクラの高所に産卵しました。下の画像の赤丸の位置です。この位置から卵が池に落下することを認識できていることに驚きます。

全国各地で絶滅危惧種に指定されているヤマアカガエルが校舎のすぐ近くを移動していました。以前、カエルの研究者に校内にヤマアカガエルがいると話したらたいへん驚かれました。
昭和、平成と蛙たちは激減の一途をたどりましたが、次の世には個体数の増加が見られることを願っています。
今日のことば
「ハガキにて失礼します」と書き出せるかかるたしなみありたる昭和  佐藤通雅

2017.06.25

オオセンチコガネとセンチコガネ

お茶畑の中にある鹿の獣道でオオセンチコガネとセンチコガネを見つけました。それぞれが構造色の美しい輝きを放っていました。センチコガネはファーブル昆虫記にも出てくる糞虫の仲間ですから、2個体は鹿の糞を餌としていると考えられます。

こちらがオオセンチコガネです。
こちらがセンチコガネです。
2個体を確認した場所は数メートルしか離れていませんでした。僅かな違いから種の違いを認識できると生物多様性についての理解も深まります。
今日のことば
流れ星流れてよしや消ゆるとも瞬時は光れわれの命よ  堀口大学

2017.06.23

ホタルブクロとゲンジボタル

ホタルブクロの咲く季節となりました。


この花の中にホタルを入れて遊ぶ習慣からこの花の名前は生まれました。ですからこの花の時期はホタルの飛ぶ時期と重なることになります。2015年6月24日には不二聖心の構内で初めてゲンジボタルの生息が確認されました。

今日のことば
We are the earth ,and whatever we do to the earth ,we do to ourselves.
DAVID SUZUKI

2017.06.22

カノコガ

 6月16日の野鳥の調査の時に滝道雄先生がお撮りになった写真の中にカノコガの写真がありました。
今日は図書館から中学校舎に向かう途中でカノコガが飛んでいるのを確認しました。
鹿の子模様の翅を持つカノコガは6月の不二聖心で必ず見ることができる蛾です。



今日のことば

What is the good lifef? The good life is to be a good neighbor , to consider your neighbor as yourself.
K.VISHWANATHAN