フィールド日記
2017.04.02
ボケの開花
ボケの写真を撮りました。クサボケのオレンジとは違った味わいのある花弁の色です。蕾も開きかけも完全に開いた花も、どれも心ひかれるものがあるのがボケの特徴です。夏目漱石はボケを好んだことで知られますが、彼が好きだったのはどの時期の花だったのでしょうか。
今日のことば
つんく
2017.03.28
シジュウカラの巣作り
日本野鳥の会の滝道雄先生に提供していただいた鳥の巣箱を先週の金曜日に講堂の脇と中学校校舎の中庭にかけました。
今朝、様子を見にいくと講堂の脇の道で変わった声で鳴くシジュウカラを見つけました。巣材を運んでいるシジュウカラのつがいの声でした。次の画像の青い円の中のシジュウカラをよく見ると巣材を加えているのがわかります。
しばらくするとこのシジュウカラは素早く巣の中に入りました。次の画像は巣材を巣の中に置いて外に出てきた瞬間のシジュウカラです。
順調に巣作りが進み、シジュウカラの子育てを観察することのできる日が来ることを願っています。
今日のことば
朝陽てる槻の高枝の葉がくりに尾ふり首ふり四十雀鳴く 川村多実二
2017.03.18
3月の野鳥の調査 カラスとノスリの攻防戦
日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生と構内の野鳥の調査をしました。
ウグイスのさえずりを何度も聞くなど、あちこちで春を感じた一日でした。
キブシの花穂もずいぶん長くなりました。
モズの警戒音も聞きましたが、これはモズが巣作りを始めている可能性を示唆しています。次の画像は温情舎校舎跡地で撮ったモズのメスの写真です。
今日のことば
貧において豊かであること、これが芸術の源泉のように思われます。ここでの貧は金銭における、あるいは状況における貧しさと必ずしも同じではありません。むしろ、それは魂において空(くう)であることと書くことができるかもしれません。 若松英輔
2017.03.15
ニホンザル
久し振りにニホンザルの写真を撮りました。
悠然と車道を横切る親ザルの姿です。
木の芽を食べる子ザルの姿です。木の芽は相当苦いと思われますが、サルの舌は苦味成分を感じる力が弱く、それを逆手にとって植物からの栄養分の摂取に役立てているのではないかと言われています。
今日のことば
『阿賀の記憶、阿賀からの語り』(関礼子ゼミナール編・新泉社)を読む
2017.03.12
キジムシロ
キジムシロの花が咲き始めました。茶草場農法を実践している不二聖心では、雑木林の林床に早春から色々な花を見ることができますが、キジムシロはその中でも最も早い時期に花を咲かせます。絶滅が危惧されるチャマダラセセリというセセリチョウの幼虫はキジムシロの葉を食べます。
2017.03.09
シイタケのほだ木づくり
NPO法人「土に還る木 森づくりの会」の方々が「共生の森」の整備とシイタケのほだ木づくりをしてくださいました。
シイタケのほだ木にするために切り倒したのは、コナラの木です。
切り倒された木はほだ木にちょうどよい長さに切りそろえられました。
4月にはこの木にシイタケの菌を植えこむことになります。切断面は次のようになっていました。コナラやクヌギの場合、この切断面からやがて新しい木か育っていきます。東京書籍の『新編生物基礎』には次のような一節があります。
雑木林には炭や薪に利用するコナラやクヌギがみられる。これらは伐採しても、切り株から萌芽(ほうが)が伸び、8~15年くらいすると成熟した樹木となる。これらの樹木は樹液を分泌するものが多く、カブトムシやクワガタムシ、オオムラサキなどの昆虫が集まる。秋になるとどんぐりが実り、カケスやリスなどの動物の食料源ともなる。
一昨年の高校1年生が植えた菌は冬も成長を続け、ほだ木からはたくさんのシイタケが発生していました。
今日のことば
雪晴れてみな陽の色に輝けり今日は手紙の返事を書こう 佐々木義幸
2017.03.06
カルガモ
久しぶりにプールで泳ぐカルガモの姿を見つけました。カルガモは留鳥で一年中見られるカモですが、不二聖心でカルガモの見られる時期は限られています。この番(つがい)は昨年見た個体と同じ個体なのか、このカモたちはどこからやってきたのか、子育てをどこでするつもりなのか、興味は尽きません。
今日のことば
ふるさとの一本道を寒見舞 辺見狐音
2017.02.28
メジロの巣
中学1年生がメジロの巣を見つけてきてくれました。もともとは樹上にあったものが地面に落ちたようです。巣をよく見ると、いろいろなことがわかります。緑色の部分は苔が巣材として用いられています。蘚苔類が豊富に生育する環境がメジロの生息域には必要なようです。巣の中に入っているのはカエデの葉です。メジロはカエデの木に好んで吊り巣を作ると言われますが、これもその一例です。透明な紐のようなものはビニールです。これが雛の脚にからまると雛の自由を奪ってしまうことになります。
2017.02.20
野鳥の調査でトラツグミを確認 46年ぶりの発見
2月18日に日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が不二聖心の野鳥の調査をしてくださいました。
今回はトラツグミが確認されるという大ニュースがありました。滝先生にとっては1971年に須走で見て以来の発見だそうです。
トラツグミは鳴き声が特徴的です。昭和49年6月11日に御殿場市でトラツグミの鳴き声を聞いて警察に電話をした人がいたというエピソードを『探鳥山ある記』(高橋節蔵)は伝えています。
トラツグミは日本の古典ではおなじみの鳥で、古語では「鵺(ぬえ)」という異名で呼ばれます。
以下が調査結果です。
1.ハシブトガラス 13個体
2.ヒヨドリ 7個体
3.シメ 4個体
4.ウソ 2個体
5.ホオジロ 1個体
6.シジュウカラ 2個体
7.メジロ 2個体
8.ジョウビタキ 1個体
9.アカハラ 1個体
10.シロハラ 2個体
11.ウグイス 1個体
12.コゲラ 2個体
13.ヤマガラ 1個体
14.ハシボソガラス 2個体
15.ツグミ 4個体
16.アオジ 7個体
17.キジバト 7個体
18.エナガ 1個体
19.トラツグミ 1個体

ウィキペディアより
今日のことば
書物にできることはいろいろある。知識や情報を授け、一時の楽しみを与え、ことの道理を示し、見知らぬ土地を案内し、他人の人生を体験させ、時には怒りを煽る。しかし、結局のところ、書物というものの最高の機能は、幸福感を伝えることだ。
池澤夏樹
2017.02.13
紅梅とメジロ
図書館の花壇の紅梅が満開となりました。
よく見ると、この画像にメジロが写っているのがわかります。
鳥に心があるかどうかはわかりませんが、本当に楽しそうなメジロの姿でした。
今日のことば
大湖にはじめて出でし鳰の子ら親のまわりをよろこび泳ぐ 川村多実二











