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フィールド日記

2016.12.18

枇杷の花

枇杷の木が次々に花を咲かせています。枇杷の木にはさまざまな生き物が訪れます。

メジロは蜜を吸いにやってきて受粉に一役買います。枇杷にとってはありがたい存在です。
結実するとサルがやってきて早々に実を食べてしまうことがあります。枇杷にとってはあまりありがたくない存在です。
今日のことば
生れるものは何であれ
みんなあなたより
深いところからくる
起るものは何であれ
みんな
あなたより
高いところからくる
ラジニーシ

2016.12.17

23羽のエナガの群れ  不二聖心の野鳥の調査

 「日本野鳥の会」東富士副代表の滝道雄先生と不二聖心の野鳥の調査をしました。今日は23種の鳥を確認することができました。

特に感動したのは、23羽のエナガの群れと出会うことができたことです。細い楓の枝にぶらさがるようにして種を食べる姿はエナガならではのものでした。

今日、確認したのは以下の23種です。
 
 1.メジロ             18羽
 2.エナガ             31羽
 3.シロハラ             3羽
 4.ヒヨドリ          33羽
 5.ジョウビタキ      1羽
 6.アオジ        4羽
 7.シジュウカラ        3羽
 8.コゲラ                1羽
 9.キジバト       8羽
10.ヤマガラ      4羽
11.ハシブトガラス  11羽
12.イカル                 3羽
13.ホオジロ      4羽
14.カワラヒワ            1羽
15.アオゲラ       1羽
16.カケス                 4羽
17.アカゲラ       1羽
18.トビ                    1羽
19.モズ                    1羽
20.ルリビタキ            2羽
21.ウグイス              1羽
22.キセキレイ     1羽
23.コジュケイ           1羽
24.ソウシチョウ         3羽
今日のことば
小粒の鶏卵ほどに真綿を丸めて、その倍くらいの尾をつけるとエナガになる。    岡田泰明
 

2016.12.16

万葉の歌の世界

坂道の途中で車を降りて朝日の写真を撮りました。

その反対側では月が沈もうとしていました。
まさに万葉の歌「東(ひんがし)の野にかぎろひの立つ見えてかへり見すれば月かたぶきぬ」(柿本人麻呂)の世界です。この月は旧暦の11月17日の月です。人麻呂がこの歌を詠んだのも17日頃であったことが今朝の空の様子からわかります。
今日のことば
さわやかな朝をむかえるために
ちいさな胸に溢れる愛を伝え
闇の中を走るように
歌声を響け
小田和正

2016.12.15

フユイチゴ

 裏道にたくさんのフユイチゴが実をつけています。東名カントリーまでの林道にはフユイチゴが群生している場所もあります。フユイチゴの実を使って美味なジャムを作ることができます。

今日のことば

生きることが、大切なのだと思う。生きるとは、毎日のすべての瞬間を、愛しつくしてゆくことである。それは、「現世」に目をつぶって、この世を素通りしてゆくことではない。愛するとは、人生のいとなみを通して、神の創造の仕事に参加することなのである。
須賀敦子

2016.12.14

ハナカタバミ

ハナカタバミが冬の寒さに耐えて花を咲かせ続けています。

ハナカタバミは多年草で、光に反応する性質があり、日中は開花し夜になると花を閉じてしまいます。
次の画像は、2011年に同じ場所で撮ったものです。正門のハナカタバミは、少なくとも5年にわたって私たちの目を楽しませてくれているということになります。

今日のことば
すばらしいことが
あるもんだ
ノミが
ノミだったとは
ゾウでなかったとは
まどみちお

2016.12.13

12月の紅葉

 12月に入っても美しい紅葉が見られています。かつては12月にこんなに美しい紅葉が見られたかと思うことがあります。地球温暖化との関係の有無は定かではありませんが、このまま温暖化が進むと紅葉の見ごろはクリスマスの頃になるという予想もあります。

今日のことば
善きことを行うことに倦まず、心を失うことがなければ、季節はまた巡りきて、なすべき仕事がある。
You know, scripture tells us, let us not grow weary of doing good, for in good season we shall reap. My friends, let us have faith in each other, let us not grow weary and lose heart, for there are more seasons to come and there is more work to do.
                                       ヒラリー・クリントン

2016.12.12

真珠星スピカ  冬の大円弧

早朝の星空の写真を撮りました。

右上の最も明るい星が木星です。その下に位置しているのがスピカです。
スピカは別名「真珠星」とも呼ばれる、おとめ座の1等星ですが、惑星の輝きの下では控え目な光り方に見えてしまいます。
左上の星はアルクトゥールスです。スピカとアルクトゥールスを結んだ線と同じ長さの線を反対方向にのばしたところに北斗七星があります。
マリア修道院の上に見えるのはぎょしゃ座です。梢に接している一番明るい星がカペラです。左上に並んでいる2つの星はふたご座のポルックスとカストルで、ポルックス、カストル、カペラは「冬の大円弧」(ポルックス、カストル、カペラ、アルデバラン、リゲル、シリウス、プロキオン)の一部をなしています。
今日のことば
人間の救いはそのすべてが神の恩寵によってなされるが、その救いの業がまさしく人間においてなされるものであることからして人間がその固有の役割を果たすことは否認されないどころかむしろ予想されている。
稲垣良典

2016.12.11

世界農業遺産にも指定されている茶草場農法

すすき野原のススキの草刈りが不二農園の方々によってなされました。刈られたススキは茶畑の肥料になり、すすき野原は整備されることで貴重な植物の生育場所となります。このような農法は茶草場農法と言われ、世界農業遺産にも指定されています。

今日のことば
あなたの心のなかの未解決のものすべてに対して、忍耐強くなってください。問いそのものを愛するように努めるのです。  
ライナー・マリア・リルケ

2016.12.10

木守り

 駐車場の柿の木の実が残り一つとなりました。地域によっては、柿を収穫する際に、あえて一つだけ実を残す風習があります。その残った柿を「木守り」と呼び、翌年もたくさんの実をつけますようにという願いをたくすのです。

今日のことば
柿の木はもうすっかり葉を落して裸になっています。その梢のあたりにたった一つ、色はもうぎりぎりまっ赤に熟したのが、不注意な忘れ物のようにぽつんと残されています。「木守り」という言葉のように、それはひとり眼を見はって、その木をいつまでも見守りつづけているような風に見えます。
三好達治

2016.12.09

ぎょしゃ座のカペラ  宵の明星

本館の塔の近くにぎょしゃ座が輝いていました。ぎょしゃ座のカペラの輝きは、まるで飛行機の点滅する光のようでした。

講堂の向こうには金星が見えました。

今日のことば

月をこそながめなれしか星の夜の深きあはれを こよひ知りぬる
                建礼門院右京大夫