フィールド日記
2017.03.15
ニホンザル
久し振りにニホンザルの写真を撮りました。
悠然と車道を横切る親ザルの姿です。
木の芽を食べる子ザルの姿です。木の芽は相当苦いと思われますが、サルの舌は苦味成分を感じる力が弱く、それを逆手にとって植物からの栄養分の摂取に役立てているのではないかと言われています。
今日のことば
『阿賀の記憶、阿賀からの語り』(関礼子ゼミナール編・新泉社)を読む
2017.03.12
キジムシロ
キジムシロの花が咲き始めました。茶草場農法を実践している不二聖心では、雑木林の林床に早春から色々な花を見ることができますが、キジムシロはその中でも最も早い時期に花を咲かせます。絶滅が危惧されるチャマダラセセリというセセリチョウの幼虫はキジムシロの葉を食べます。
2017.03.09
シイタケのほだ木づくり
NPO法人「土に還る木 森づくりの会」の方々が「共生の森」の整備とシイタケのほだ木づくりをしてくださいました。
シイタケのほだ木にするために切り倒したのは、コナラの木です。
切り倒された木はほだ木にちょうどよい長さに切りそろえられました。
4月にはこの木にシイタケの菌を植えこむことになります。切断面は次のようになっていました。コナラやクヌギの場合、この切断面からやがて新しい木か育っていきます。東京書籍の『新編生物基礎』には次のような一節があります。
雑木林には炭や薪に利用するコナラやクヌギがみられる。これらは伐採しても、切り株から萌芽(ほうが)が伸び、8~15年くらいすると成熟した樹木となる。これらの樹木は樹液を分泌するものが多く、カブトムシやクワガタムシ、オオムラサキなどの昆虫が集まる。秋になるとどんぐりが実り、カケスやリスなどの動物の食料源ともなる。
一昨年の高校1年生が植えた菌は冬も成長を続け、ほだ木からはたくさんのシイタケが発生していました。
今日のことば
雪晴れてみな陽の色に輝けり今日は手紙の返事を書こう 佐々木義幸
2017.03.06
カルガモ
久しぶりにプールで泳ぐカルガモの姿を見つけました。カルガモは留鳥で一年中見られるカモですが、不二聖心でカルガモの見られる時期は限られています。この番(つがい)は昨年見た個体と同じ個体なのか、このカモたちはどこからやってきたのか、子育てをどこでするつもりなのか、興味は尽きません。
今日のことば
ふるさとの一本道を寒見舞 辺見狐音
2017.02.28
メジロの巣
中学1年生がメジロの巣を見つけてきてくれました。もともとは樹上にあったものが地面に落ちたようです。巣をよく見ると、いろいろなことがわかります。緑色の部分は苔が巣材として用いられています。蘚苔類が豊富に生育する環境がメジロの生息域には必要なようです。巣の中に入っているのはカエデの葉です。メジロはカエデの木に好んで吊り巣を作ると言われますが、これもその一例です。透明な紐のようなものはビニールです。これが雛の脚にからまると雛の自由を奪ってしまうことになります。
2017.02.20
野鳥の調査でトラツグミを確認 46年ぶりの発見
2月18日に日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が不二聖心の野鳥の調査をしてくださいました。
今回はトラツグミが確認されるという大ニュースがありました。滝先生にとっては1971年に須走で見て以来の発見だそうです。
トラツグミは鳴き声が特徴的です。昭和49年6月11日に御殿場市でトラツグミの鳴き声を聞いて警察に電話をした人がいたというエピソードを『探鳥山ある記』(高橋節蔵)は伝えています。
トラツグミは日本の古典ではおなじみの鳥で、古語では「鵺(ぬえ)」という異名で呼ばれます。
以下が調査結果です。
1.ハシブトガラス 13個体
2.ヒヨドリ 7個体
3.シメ 4個体
4.ウソ 2個体
5.ホオジロ 1個体
6.シジュウカラ 2個体
7.メジロ 2個体
8.ジョウビタキ 1個体
9.アカハラ 1個体
10.シロハラ 2個体
11.ウグイス 1個体
12.コゲラ 2個体
13.ヤマガラ 1個体
14.ハシボソガラス 2個体
15.ツグミ 4個体
16.アオジ 7個体
17.キジバト 7個体
18.エナガ 1個体
19.トラツグミ 1個体
ウィキペディアより
今日のことば
書物にできることはいろいろある。知識や情報を授け、一時の楽しみを与え、ことの道理を示し、見知らぬ土地を案内し、他人の人生を体験させ、時には怒りを煽る。しかし、結局のところ、書物というものの最高の機能は、幸福感を伝えることだ。
池澤夏樹
2017.02.13
紅梅とメジロ
図書館の花壇の紅梅が満開となりました。
よく見ると、この画像にメジロが写っているのがわかります。
鳥に心があるかどうかはわかりませんが、本当に楽しそうなメジロの姿でした。
今日のことば
大湖にはじめて出でし鳰の子ら親のまわりをよろこび泳ぐ 川村多実二
2017.02.05
ロシアからやってきたアカハラ
中学校校舎の中庭にアカハラがいました。アカハラのようなツグミの仲間は地中の虫などを好むので地上にいる姿をよく目にします。アカハラはこの付近で昨年も確認されています。この鳥はサハリンなどから渡ってくる冬鳥ですが、もしかしたら昨年と同じ個体かもしれません。アカハラは古語では「しなひ」や「しなひとり」と呼ばれていました。平安時代に凡河内躬恒が編纂した和歌集『秘蔵抄』には「しなひとりおちくるいそのなく里にかくるおもへにゆくかたもなし」という和歌が収められています。「おちくる(落ちくる)」という表現はミミズなどを求めて地上に降り立つアカハラの姿を彷彿とさせます。
2017.02.03
月と火星と金星
この数日、月と火星と金星が直線状に並ぶ光景が見られています。
今日は夕方の空の月と火星と金星の写真を撮りました。
赤丸が月、黄色丸が火星、青丸が金星です。
今日のことば
おそるべき愛なる神のみこころのうつわとならんただにそれのみ 片山敏彦
2017.01.29
1月の野鳥の調査
日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が不二聖心の野鳥の調査してくださいました。その報告書を以下に掲載します。
ついに、確認した種数がアオサギの目視で50種に達しました。次の画像はアオサギの若鳥です。
