フィールド日記
2018.01.04
「共生の森」のナツグミ
「共生の森」に生徒が植えたナツグミが、年が明けてもたくさんの実をつけています。食べると甘い味がしますが、多少の渋みがあります。どうやら鳥たちはこの実をあまり好まないようです。かつて「共生の森」の樹木はほとんどが鹿の食害で枯れてしまいましたが、ナツグミだけは鹿がその葉を好まないことで生き残りました。葉を鹿に嫌われ実を鳥に嫌われるナツグミは実にユニークな植物です。
2018.01.01
カラスザンショウ
墓所の近くにある高木がたくさんの赤い実をつけています。この木の名前がどうしてもわかりませんでした。複数の専門家の方が、時間をかけて検討してくださった結果、ようやくカラスザンショウであるという結論に至りました。不二聖心の自然にはまだまだ未知の領域があることを痛感しました。今年も不二聖心の植物相をさらに詳細に明らかにできればと思います。
2017.12.26
12月の野鳥の調査 チョウゲンボウ
日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生から昨日の12月の調査の報告書が届きましたので転載します。

2017.12.25
ツグミの飛来
日本野鳥の会東支部副代表の滝道雄先生と12月の不二聖心の野鳥の調査をしました。特筆すべきことは、今年初めてツグミの群れが確認できたことです。40羽以上で移動している群れもありました。群れがまだ維持されているということは、不二聖心に飛来してまだ日が浅いことを示しています。
2017.12.18
木工作品アイデアコンテストの作品をチャリティーセールで販売
高校1年生がクヌギの榾木(ほだぎ)に植菌したシイタケが「共生の森」で今年もたくさん発生しています。シイタケ栽培は、里山文化が育んだクヌギの木の有効利用の典型的な例です。
明日のクリスマスキャロル・チャリティーセールでは、高校1年生が間伐材の有効利用を目的としてデザインした木工作品がチャリティー品として販売されます。
2017.12.16
マユミの実
現在の大学3年生が高校1年生だった時に「共生の森」に植えたマユミの木が今年たくさん実をつけました。マユミは鹿がとりわけ好む植物のため、富士山麓でも多くのマユミの木が鹿の食害にあっています。この美しい秋の風景を守るためにも有効な鹿の駆除対策は不可欠です。
2017.12.09
クヌギの黄葉
校舎の裏のクヌギの葉が黄色く色づいています。
2017.12.03
イロハモミジとオオシマザクラの紅葉
お茶畑の中心に立つ2本の大木の写真を撮りました。手前のオオシマザクラは既にかなりの葉を落としてしまっています。奥のイロハモミジは紅葉の盛りです。枕草子にも「桜の葉椋の葉こそいととくは(たいへんはやく)落つれ」という一節があります。ここにも千年前から変わらぬ日本の秋の風景があります。
今日のことば
一粒の砂のうちにも一つの世界を見、
一輪の野草のうちにも一つの天国を見、
てのひらに無限をつかみ
一時間のなかに永遠を持つ。
ウィリアム・ブレイク
2017.11.26
11月の野鳥の調査
木々の紅葉が進み、富士山にもかなりの積雪が見られるようになりました。