フィールド日記
2017.11.19
秋の夕暮れ
夕方のお茶畑と坂道の写真を撮りました。
夕陽が静かに光を放っていました。
坂道では銀杏の紅葉と葉を落とした桜の木の美しいコントラストが見られました。
今日のことば
翳りたる高原に風吹きまさり尾花乱れて銀の波打つ 来嶋靖生
2017.11.12
ニッポンマイマイ
11月8日の間伐体験学習の時にヒノキ林の中で高校1年生がカタツムリを見つけました。専門家に同定を依頼したところ、ニッポンマイマイSatsuma japonicaであることがわかりました。滋賀県はニッポンマイマイ類を要注目種に指定しています。かつて普通に見られた生物がいつのまにか消えてしまうというようなことがないように見守っていく必要があります。
2017.11.05
トゲナナフシ
職員室の近くでトゲナナフシの写真を撮りました。木の枝に擬態する茶色いナナフシです。先週は事務室の近くでもトゲナナフシが確認されました。木の葉が落ちて枝が目立ち始めた今頃がトゲナナフシにとっては活動しやすい季節なのかもしれません。
トゲナナフシは千葉県で絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
今日のことば
物であふれることが自由なのではなく、時間であふれることこそが自由なのです。 ホセ・ムヒカ
2017.10.30
秋の白鳥座
校舎の屋根とクスノキの大木の間の空に、ちょうど白鳥座が輝いていました。夏の大三角形もよく見えました。
白鳥座は中心の十字が実に美しい星座です。
今日のことば
真砂なす数なき星の其中に我に向かひて光る星あり 正岡子規
2017.10.29
10月の不二聖心の野鳥の調査
日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が10月の不二聖心の野鳥の調査を10月25日にしてくださいました。調査結果は以下の通りです。
2017.10.18
秋の雲と富士山
久し振りに青空を見ることができました。寒さも少し和らぎほっとする一日でした。
富士山の上には、空を覆う秋らしい雲が見られました。また明日からは気温が下がるようです。初冠雪も間近かもしれません。
今日のことば
空の青さを見つめていると
私に帰るところがあるような気がする
谷川俊太郎
2017.10.09
ハラビロカマキリ ハリガネムシ
アザミが美しい花を咲かせ続けています。
花に集まる虫たちを捕獲しようとカマキリが待ちかまえていました。翅に白点があることからハラビロカマキリであることがわかります。ハラビロカマキリの腹の中にはこの時期、ハリガネムシがよく潜んでいます。
次の写真は平成21年に当時の高校3年生の生徒が見つけてくれたハラビロカマキリとハリガネムシの写真です。
ハリガネムシは水中に卵を産み、その卵をカゲロウなどの水生昆虫の幼虫が食べます。やがて羽化した水生昆虫は陸上でカマキリに食べられます。そこでハリガネムシは宿主を水生昆虫からカマキリに変えます。カマキリに寄生することで自分が生きるための栄養分を得ますが、子孫を残すためにはまた水辺に帰らなくてはいけません。ハリガネムシは水中で産卵するために、カマキリを操って水に入らせ、そこでかまきりの体から脱出して水中でまた産卵すると言われています。写真のかまきりはグラウンドで誰かに踏まれてしまったようで、最後まで操りきることができなかったようです。
2017.09.30
9月の野鳥の調査 ヤマホトトギス
日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が不二聖心の9月の野鳥の調査を9月25日にしてくださいました。
滝先生からその調査の報告が届きました。
9月度の調査結果をご報告いたします。
1.イカル 22羽
2.トビ 1羽
3.ハシブトガラス 15羽
4.ホオジロ 1羽
5.メジロ 8羽
6.ヒヨドリ 29羽
7.シジュウカラ 2羽
8.ヤマガラ 8羽
9.アオゲラ 2羽
10.キジバト 9羽
11.モズ 3羽
12.セグロセキレイ 1羽
13.ウグイス 1羽
14.カビチョウ 1羽
「特記事項」
1.8月の調査では12種類を確認した。9月は14種類を確認した。確認された種類に大きな差はない。
2.今月確認された野鳥で秋を感じさせてくれたのは「モズの高鳴き」です。
裾野市内では9月10日頃から漂鳥のモズが確認されるようになりました。
3.9月25日に調査を実施したので、ワシタカの渡りが見られるものと期待をしていたが、ワシタカの渡りは確認できなかった。
4.秋の植物がきれいに咲き始めた。
ヒノキの樹皮に似た模様をした不思議な蛾を見ました。
滝先生から秋の植物、ヤマホトトギスの画像も送られてきました。
今日のことば
鳥は卵の中からぬけ出ようと戦う。 卵は世界だ。
生まれようと欲するものは、 一つの世界を破壊しなければならない。
ヘルマン・ヘッセ
2017.09.27
三井物産環境・社会貢献部社有林室の講演
高1総合学習の時間に三井物産環境・社会貢献部社有林室の斉藤江美先生と近藤大介先生に講演をしていただきました。講演では三井物産の森を生かした活動の話などを通して森林管理や木材利用について理解を深めることができました。
話を聴くだけではなくハーベスターという林業機械を用いた伐採の様子を動画で見たり、チェーンソーで伐採をする際に用いるヘルメットをかぶる体験をしたりしました。
林業用のヘルメットをかぶると音はすべて遮断され、まるで深海にいるようだという声も聴かれました。
今日のことば
2017.09.25
白いヒガンバナ
今年も白いヒガンバナが校舎の裏に咲きました。毎年、同じ場所で同じ色の花を咲かせています。今はお彼岸の季節を知られる花としてヒガンバナは知られていますが、かつては救荒植物(飢饉などで食べものが不足した時に利用される植物)として田んぼの畔に植えられました。毎年同じように花を咲かせる姿にこの植物が長年人々を支え続けてきた歴史がしのばれます。