フィールド日記
2019.11.15
アカホシテントウ
キャンプ場の近くでアカホシテントウを見つけました。透明感のある赤い模様が美しいテントウムシです。テントウムシはアブラムシを食べることがよく知られていますが、アカホシテントウはカイガラムシを食べています。カイガラムシも果樹につく害虫ですので、カイガラムシを食べるアカホシテントウは益虫と言えます。
2019.11.12
ノコンギク
ススキ野原でノコンギクが咲いています。林道や河原など身近な場所で普通に見られる野菊の代表です。名前の通り淡い紺色をしていますが、花の色には変異があり、不二聖心で見られるものは白に近いものも多いように感じます。
2019.11.08
クモヘリカメムシ
裏道で細長い緑色のカメムシを見つけました。クモヘリカメムシというようです。アマチャヅルの葉の上で見つけましたが、本来はイネ科の植物の汁を吸って生きているようです。稲の穂を加害することから重要な害虫とされています。
2019.11.05
チャノキ
校内でお茶の花が咲いています。茶畑で栽培されるほか、逸出したものが各地の樹林内で見られます。茶畑では通常1mほどに刈り込まれていますが、樹林内で自然に育ったものは2mを超えるほどに大きく成長し、茶畑のものとは印象が異なります。不二聖心では第一オークヒルから第二オークヒルの間の道に大きな株があり、たくさんの花をつけています。
2019.11.03
10月の野鳥の調査
日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が10月の不二聖心の野鳥について調査をしてくださいました。調査の報告書が届きましたので、掲載いたします。
10月度の調査で確認された野鳥は下記の通りです。
1.ヒヨドリ 23羽
2.メジロ 36羽
3.キジバト 3羽
4.モズ 2羽
5.ホオジロ 3羽
6.ヤマガラ 2羽
7.ハシブトガラス 17羽
8.カケス 4羽
9.シジュウカラ 7羽
10.アオゲラ 2羽
11.キセキレイ 2羽
12.トビ 4羽
13.ウグイス 2羽
14.エナガ 40羽
15.コゲラ 2羽
16.ジョウビタキ 3羽
17.ノスリ 1羽
18.エゾビタキ 1羽
19.コジュケイ 3羽
20.ガビチョウ 2羽
21.ソウシチョウ 1羽
【特記事項】
1.第二オークヒルのヒノキ林で旅鳥のエゾビタキを確認しました。聖心女子学院で確認された野鳥は63種類になりました。
2.モズが来春までの縄張りを確保するために梢で「モズの高鳴き」をしていました。
3.冬鳥のジョウビタキが3カ所で観察されました。来春までの縄張りを確保するため「ヒッ ヒィ」「カッカッ」という声を出していました。
4.エナガ、シジュウカラ、メジロの混群が見られました。混群は来春の繁殖期になるまで見られます。
2019.11.01
エビヅル
ヒノキ林の林縁でエビヅルの果実を見つけました。ブドウ科ブドウ属の野生のブドウです。近縁のヤマブドウの方が名前が知られているかもしれませんが、ヤマブドウは標高の高いところに見られ、不二聖心で見られる野生のブドウはエビヅルです。ヤマブドウと同様に果実は食用になります。
2019.10.29
トノサマバッタ
第二オークヒルでトノサマバッタを見つけました。草地に住む大型のバッタです。第一オークヒルで大型のバッタを見つけると間違いなくクルマバッタですが、第二オークヒルではトノサマバッタが見られます。第一オークヒルと第二オークヒルで互いに住み分けているようです。
2019.10.25
オオカマキリ
共生の森でオオカマキリを見つけました。名前の通り、日本最大のカマキリです。よく似た種にチョウセンカマキリがいますが、胸の色によって見分けることができます。カマキリの目には瞳のような黒い点が見えます。こちらが動くと、黒い点も一緒に動き、常に目があっているように思えます。しかし、この黒い部分は「偽瞳孔」と呼ばれ、カマキリの意思で動かしているわけではなく、眼の構造と光の性質により常に観察者の向きが黒く見えています。
2019.10.22
ツルニンジン
校舎裏の斜面にツルニンジンが咲いていました。キキョウ科のつる植物で、根が太く高麗人参(オタネニンジン)に似ていることからツルニンジンと呼ばれています。若芽や根は食用とすることができるそうです。