フィールド日記
2020.04.21
ナツグミ
共生の森でナツグミが咲いていました。共生の森にはアキグミも植栽されており、どちらも春に花を咲かせますが、ナツグミは初夏に、アキグミは秋に果実が熟します。ナツグミはほぼ銀白色の鱗状毛のみに覆われるアキグミに対して、褐色の鱗状毛が混じるのが特徴です。
"ナツグミ(natsugumi)" is in bloom in the "共生の森(Kyouseinomori)". We also have "アキグミ(akigumi)" in the "共生の森". Both of them bloom in spring. "ナツ(natsu)" means "summer" and "アキ(aki)" means "fall". Literally, "ナツグミ" and "アキグミ" grows ripe in summer and in fall respectively. You can distinguish "ナツグミ" from "アキグミ" by their features. The leaves of "ナツグミ" are covered with white and brown hair but "アキグミ" only has white hair.
2020.04.17
スミレ
築山でスミレが咲いています。不二聖心にはタチツボスミレやアカネスミレなど、数種類のスミレが自生していますが、本種は「スミレ」という名前のスミレです。つまり、スミレはグループの総称であると同時に、特定の1種を指す和名でもあります。
"スミレ(sumire)" is in bloom in the "築山(tsukiyama)". Several species of "スミレ" live around our campus such as "タチツボスミレ(tachitsubosumire)" and "アカネスミレ(akanesumire)". "スミレ" in this picture is called "スミレ". In other words, "スミレ" is the name of this group and, at the same time, it is the name for this particular flower.
2020.04.14
ポポー
お茶畑の中に植栽されているポポーの花が咲いています。北アメリカ原産で、果実が食用となるため、各地で栽培されています。また、逸出したものが雑木林などで見られます。不二聖心でも逸出したと思われる幼木を見かけたことがあります。
2020.04.10
アカネスミレ
スギ・ヒノキ林の日の当たる林縁にアカネスミレが咲いていました。鮮やかな紅紫色のスミレです。雑木林や草地などに一般的に見られるスミレですが、不二聖心ではそれほど個体数は多くありません。
2020.04.07
オオシマザクラ
体育館の横にあるオオシマザクラが咲いています。ソメイヨシノと違って開花とほぼ同時に緑色の葉が展開します。和名は自生地である伊豆大島が由来です。桜餅の塩漬けされた桜の葉にはこのオオシマザクラの葉が使われていて、伊豆半島の松崎町が7割を生産しているそうです。
2020.04.03
ミツバツチグリ
ススキ野原にミツバツチグリが咲いています。ススキ野原には姿が似ている近縁種のキジムシロもありますが、本種は名前の通り小葉が3個である点で見分けることができます。また、根茎(こんけい、地下にある茎)が肥大するのが特徴です。西日本に分布する近縁種のツチグリの肥大した根茎は生でも食べられるそうですが、本種の根茎は硬くて食べられません。
2020.03.31
クロモジ
ススキ野原でクロモジが咲いています。和名は黄緑色の枝に見られる黒い模様を文字に見立てたものと言われています。葉や枝を傷つけると独特の良い香りがあります。また、爪楊枝の材料として古くから利用されています。
2020.03.29
3月の野鳥の調査
日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が3月の不二聖心の野鳥について調査をしてくださいました。調査の報告書が届きましたので、掲載いたします。
2020年3月度の調査で確認された野鳥は下記の通りです。
1.モズ…1羽
2.トビ…1羽
3.シロハラ…1羽
4.コゲラ…3羽
5.ジョウビタキ…2羽
6.カケス…2羽
7.ハシボソガラス…4羽
8.ハシブトガラス…12羽
9.ヤマガラ…5羽
10.シジュウカラ…8羽
11.ヒヨドリ…6羽
12.ウグイス…5羽
13.アオジ…5羽
14.メジロ…4羽
15.ツグミ…8羽
16.ホオジロ…2羽
17.キジバト…1羽
18.アオゲラ…1羽
19.カワラヒワ…4羽
20.ガビチョウ…1羽
21.コジュケイ…1羽
22.ソウシチョウ…5羽
23.キセキレイ…1羽
24.アカゲラ…1羽
【特記事項】
1.シジュウカラ、ヤマガラ、ウグイス、コジュケイの囀りが聞かれた。シジュウカラは巣作りをしているのか、近くに来たモズを警戒し、激しく警戒音を出していた。
2.クヌギなどの落葉広葉樹が新芽や若葉を付け始め、春の訪れを感じた。フデリンドウ、ヒメフタバランが開花した。
3.3月21日に裾野市内でツバメを確認した。
2020.03.27
クサボケ
第1オークヒルでクサボケが咲いています。近縁な種に観賞用として栽培される中国原産の木瓜(ぼけ)があります。本種は木瓜に似ていて、背丈が低く草地などに生えることから草木瓜(くさぼけ)と呼ばれています。秋に小さいリンゴに似た果実をつけます。