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フィールド日記

2015.05.17

野鳥の調査 シジュウカラ ウグイスの巣 キビタキ

 今日は、今年の「夏休み子供自然体験教室」の講師を務めて下さる、「日本野鳥の会」東富士支部副支部長の滝道雄先生と体験教室のコースの検討と野鳥の調査を行いました。確認できた鳥の種数は以下の25種類でした。

1キセキレイ
2シジュウカラ
 共生の森の巣箱の雛は巣立ったあとでした。巣箱の近くには巣立った雛に与える餌をくわえた親鳥がいました。
3キジバト
4ウグイス
 ウグイスの巣も見つけることができました。笹の葉を使って作った巣です。
中には別の巣材を使った別の巣が入っていて二重構造になっています。
5ヒヨドリ
6スズメ
7ツバメ
8ガビチョウ
 外国から輸入して人家で飼われていたのが逃げ出した籠脱け鳥です。
 ウグイスと同じ生息環境を好み、悪影響が心配されています。
9ハシブトガラス
 声が澄んでいるのが、ハシブトガラスです。
10ムクドリ
11カワラヒワ
  ビービーという鳴き方が印象的でした。
12メジロ
 カエデなどの木の枝にぶら下げて巣を作ります。
13ヤマガラ
 人によく馴れます。手にとまってヒマワリの種を食べることもあります。
14コジュケイ
 夫婦で行動していました。
15キビタキ
 キビタキは全国各地で希少種に指定されていますが、今日の調査では校内の広域にわたって観察されました。キビタキ用の巣箱をかけることで営巣の様子を観察できそうです。
16ホオジロ
 木のてっぺんで盛んに鳴いていました。
17トビ
18サンショウクイ
 ヒリリと鳴いていました。山椒の実を食べるとヒリヒリするところからサンショウクイ(山椒食い)と名付けられました。
19コゲラ
 日本最小のキツツキです。
20イカル
 法隆寺のある斑鳩の里は「イカルがいる里」という意味です。
21ホトトギス
 今年初めてのホトトギスの声でした。
22カワウ
 空高く飛んでいきました。
23ハクセキレイ
24ハシボソガラス
 声が濁っているのが、ハシボソガラスです。
25カルガモ
 プールで悠々と泳いでいました。

2015.05.12

モリアオガエルの卵

 5月8日に今年初めてのモリアオガエルの卵を築山の池で確認しました。2012年に5月4日の産卵記録がありますが、かなり早い時期の産卵であることは間違いありません。画像の卵は既に卵塊がかなり乾いてきています。

今日のことば
うつくしいものの話をしよう。いつからだろう。ふと気がつくと、うつくしいということばを、ためらわずに口にすることを、誰もしなくなった。そうしてわたしたちの会話は貧しくなった。うつくしいものをうつくしいと言おう。過ぎてゆく季節はうつくしいと。さらりと老いてゆく人の姿はうつくしいと。一体、ニュースと呼ばれる日々の破片が、わたしたちの歴史と言うようなものだろうか。あざやかな毎日こそ、わたしたちの価値だ。(長田弘)

2015.05.07

朴の花  巣箱の雛の声

 朴の花が咲いていました。大輪の白い花が朴葉の緑に映えて実に美しいです。

8月の「夏休み子供自然体験教室」で講師をお願いする、日本野鳥の会の方の協力で「共生の森」に巣箱をかけました。その巣箱に今朝、耳を近づけてみたら、中から雛の声が聞こえてきました。おそらくシジュウカラの雛だろうと思われます。

今日のことば

使命のほうがわれわれを探しているのであって、われわれのほうが使命を探しているのではない。
ハマーショルド

2015.04.30

ハゼノキの新緑

今日は不二聖心の広大なフィールドを使ってオリエンテーリング大会が行われ、生徒たちは新緑の中を駆け回りました。
樹木の数だけ、それぞれに異なる新緑の姿がありますが、今日のコースの中で、とりわけ特徴的なのはハゼノキです。
この緑の葉が秋には真っ赤に色づきます。


よく見ると花芽もついていました。


この花が結実してできた実は和ロウソクの原料となります。

今日のことば

誰かさんが 誰かさんが 誰かさんが みつけた
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
昔の昔の 風見の鳥の  ぼやけたとさかに
はぜの葉ひとつ はぜの葉あかくて 入日色
ちいさい秋 ちいさい秋 ちいさい秋 みつけた
        「小さい秋みつけた」より

2015.04.29

マイマイカブリ  牧草地の金星

 明日のオリエンテーリングの準備を放課後に行いました。下見の途中でたくさんの動植物を見ることができました。牧草地の近くのお茶畑でマイマイカブリを見つけました。マイマイカブリは、カタツムリの肉を食べるために首が長く進化した、オサムシの仲間です。手塚治虫は、このオサムシが好きで、自分のペンネームを「治虫」としました。

夜に同じ場所に行ったら、星々が美しく輝いていました。一際、強い光を放っているのが金星で、-4.1等星です。

村上さんという女性が、その頃神に召された。奈良女高師出身の旧華族で、京都で就職している間に病気になり、江古田に来た時はもう大分進んでいた。兄妹二人きりだが、兄はろくろく姿を見せたことがない。しかし、村上さんは寝たきりでいながら、晴れた晩には、赤い柄の手鏡に窓の外の星影を映し、大きな本の図と見くらべて、「信仰とお星さまだけあれば、ちっとも寂しくありません。召される日が来たら、この本と鏡をお棺に入れて下さいね」と言い言いしていた。
野尻抱影

2015.04.22

シイタケの植菌

 NPO法人「土に還る木・森づくりの会」の方々の協力を得て、高校1年生が総合学習の時代にシイタケの植菌を体験しました。
先ずインパクトドリルでクヌギの丸太に穴を開けます。穴は一定間隔を保ちつつ直線状に植え、2本目からは互い違いになるように配慮しつつ植えていきます。菌が偏らずにできるだけ広範囲に広がるための工夫です。


次に菌を打ちこみます。

平らに打ち込むのはなかなか難しかったようです。

「共生の森」の中では今も昨年度の高1の植えたシイタケがたくさん発生しています。


今日のことば

祈って祈って祈り抜きなさい。聞かれても聞かれなくてもいい世界が開かれるでしょう。 内村鑑三

2015.04.17

桃の花

 4月15日に第1回の高1総合学習があり、「今なぜ森なのか」というテーマで話をしました。その日の朝に「共生の森」を見に行ったら、昨年の高1の生徒が植えた桃が花を咲かせていました。今年の高校1年生はどんな木を選んで植えるのか、今から楽しみです。



今日のことば

私はほんとうに毎日黙想したい。たった五分でも十分でもいいからこの世の齷齪から逃れて神様の御前に静かに考えたい。                               岩下壮一

2015.04.12

アミガサタケ

 今年もまた中学校の中庭のイロハモミジの近くでアミガサタケを確認しました。例年になく寒い春ですが、キノコは季節を忘れることがありません。気温だけではない何かがアミガサタケに春の到来を知らせているのでしょう。

今日のことば

潮が満ちてくるような、そんな満たし方で、人は己が生涯を何ものかで満たすべきだ。 井上靖

2015.04.09

築山のシダレザクラとオタマジャクシ

 ソメイヨシノから少し遅れて築山のシダレザクラが咲き始めした。


シダレザクラの手前の池ではたくさんのオタマジャクシが泳いでいました。これはヤマアカガエルのオタマジャクシです。ヤマアカガエルは全国各地で絶滅危惧種に指定されているカエルで、カエルの研究者に校内にヤマアカガエルがいると言うと驚かれます。

今日のことば

余のためにこれ程の手間と時間と親切とを惜まざる人々に謝した。そうして願わくは善良な人間になりたいと考えた。                              夏目漱石

2015.03.24

春の木星

 夜8時頃、帰宅途中に校舎の裏で空を見上げると真上に木星が輝いていました。その時に撮ったのが次の画像です。この写真の中には、カストルもポルックスもレグルスもアルギエバも写っていますが、それらの輝きがすべて霞んでしまうほどの圧倒的な木星の明るさでした。


今日のことば

生きるべき「何故」を知っている者は、ほとんどすべての「いかに」に耐える。  ニーチェ