フィールド日記
2018.12.06
11月の野鳥の調査
日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が11月の不二聖心の野鳥について調査をしてくださいました。調査の報告書が届きましたので、掲載いたします。
11月度の調査で確認された野鳥は下記の通りです。
1.ヒヨドリ 38羽
2.ホオジロ 4羽
3.メジロ 7羽
4.ハシブトガラス 23羽
5.ヤマガラ 4羽
6.カケス 1羽
7.ハシボソガラス 2羽
8.モズ 1羽
9.シジュウカラ 4羽
10.ウグイス 4羽
11.トビ 3羽
12.カワラヒワ 1羽
13.アオジ 2羽
14.キジバト 4羽
15.コゲラ 1羽
16.エナガ 3羽
17.ジョウビタキ 2羽
18.ガビチョウ 3羽
19.ソウシチョウ 3羽
【特記事項】
1.夏に山地で子育てを終え、秋から春先にかけては平地でも見られる、漂鳥のカケスが確認された。
2.冬鳥のジョウビタキが確認された。裾野市では10月25日前後に初認されることが多い。危険を冒し海を渡り群れで日本の山地に飛来した時には皆仲良しだが、春先までを過ごす場所に来ると、激しい縄張り争いを繰り広げる。車のサイドミラーに映った自分の姿をライバルと勘違いし、糞をかけたり体当たりをする行動が見られる。カーブミラーに向かっても同じような行動をとる。
3.フユイチゴの赤い実を見るたびに、来年こそは白い花を見たいと思うのだが今年も見ることなく、赤い実を見る事になった。
2018.12.04
ヒメアカタテハ
グラウンドのフェンスにヒメアカタテハがとまっていました。幼虫はヨモギなどを食草とし、身近な場所でよく見られるチョウです。幼虫で越冬することが知られていますが、成虫で越冬することもあるようです。この個体は近づいても動かずにじっとしていました。
2018.11.30
ツルグミ
校内のヒノキ林の林縁にツルグミの花が咲いていました。和名はつる性のグミを意味し、4月ごろに赤く熟す果実は他のグミの仲間と同様に食用となります。
つる性と言っても、他の植物に巻き付いたりすることはなく、長い徒長枝を伸ばし寄りかかかるように生育している様子をよく見ます。
2018.11.27
ツマグロヒョウモン
オークヒルでツマグロヒョウモンを見つけました。写真の個体はメスです。低いところをゆっくりと飛び、地面にとまることをくり返していました。ツマグロヒョウモンは分布が北へと拡大しており、地球温暖化の指標生物と言われています。
2018.11.23
キタテハ
共生の森のクヌギにキタテハがとまっていました。樹液を吸っているようです。
キタテハは夏型と秋型の2つの季節型が知られています。この個体は秋型で、夏型に比べ翅の裏面は濃い茶色をしており、枯れ葉にそっくりです。キタテハは成虫で越冬します。枯れ葉に似た羽は、越冬中に天敵に襲われないための擬態と考えられます。
2018.11.20
スダジイ
聖心坂の途中に大きなスダジイの木があり、地面にはたくさんのどんぐり(堅果)が落ちています。
2018.11.16
ハンショウヅル
校舎裏の斜面にハンショウヅルの果実が見られました。花後に雌しべが発達して羽毛状になったものがよく目立ちます。学名はClematis japonicaで日本のクレマチスを意味します。様々な園芸品種が知られるクレマチスですが、多くの種で花後に雌しべが羽毛状になることが特徴です。
2018.11.13
土曜講座~コケ入門~
先週の土曜日に、高校生の希望者を対象とした土曜講座が行われました。テーマは「コケ入門」です。はじめにスライドを用いてコケ植物の分類や生態について学び、その後フィールドに出て不二聖心に生育するコケの観察を行いました。観察をしながら、それぞれ気に入ったコケを採集し、苔玉作りを行いました。下の写真は完成した苔玉です。一緒に採集したカエデやケヤキの種子を埋めているので、春の芽生えが楽しみです。
2018.11.10
10月の野鳥の調査
日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が10月の不二聖心の野鳥について調査をしてくださいました。調査の報告書が届きましたので、掲載いたします。