フィールド日記
2012.07.15
エサキモンキツノカメムシ

2012.07.15 Sunday
「共生の森」に向かう坂道の途中で、背中のハート模様が特徴的なエサキモンキツノカメムシの写真を撮りました。エサキモンキツノカメムシという名前は昆虫学者の江崎悌三にちなんでつけられました。このカメムシは6月の下旬になるとミズキの葉の裏に30個~60個の卵を産み、メスはその卵を自分のからだの下において保護します。卵が孵ってからもからも親はしばらく幼虫のそばを離れません。つまりこのカメムシは子育てをするカメムシなのです。
今日のことば
実生活を生き抜くことで、生を濃密なものにしていけばよい。 加藤治郎
2012.07.14
コマツナギ ネジバナとハナバチ
2012.07.14 Saturday
コマツナギが花を咲かせ始めました。山形県で絶滅危惧Ⅱ類に指定されているのをはじめとして各地で数を減らしつつある植物です。花の一つ一つはとても小さいですが、その大きさにぴったりあった双翅目の昆虫が訪花していました。

こちらはネジバナです。ネジバナはラン科の植物で、小さな花の一つ一つがランの花の特徴を備えています。こちらにはハナバチがやってきていました。
どんな小さな花であってもそれに合った送粉者がいることに驚きます。
今日のことば
わたしも
いちまいの葉にすぎないけれど
あつい血の樹液をもつ
にんげんの歴史の幹から分かれた小枝に
不安げにしがみついた
おさない葉っぱにすぎないけれど
わたしは呼ばれる
わたしは呼ばれる
わたしだけの名で 朝に夕に
だからわたし 考えなければならない
誰のまねでもない
葉脈の走らせ方を 刻みのいれ方を
せいいっぱい緑をかがやかせて
うつくしく散る法を
名づけられた葉なのだから
考えなければならない
どんなに風が強くとも
「名づけられた葉」(新川和江)より
2012.07.13
中学1年理科の授業 夏の校庭の観察 ウスバキトンボ
2012.07.13 Friday
7月12日の中学1年生の理科の授業で小野加代子教諭の指導のもと、夏の校庭の観察が行われました。
春の観察との違いの発見をテーマに行われた授業では、ツユクサを発見したり蝉の鳴き声を聞いたりすることができました。気温は28.9℃、湿度69%で教室にいるよりも気持ちよく感じられました。


「あっ、シカの足跡だよ。この跡をたどるとシカに遭えるかも」

秋の観察ではどんな変化が見られるか楽しみです。
昨夜は真夜中まで大雨警報が発令され続ける大荒れの天気となりました。裏の駐車場では今朝、雨にぬれた羽を乾かすウスバキトンボの姿が見られました。ウスバキトンボは世代交代を繰り返しながら北を目指し、9月頃には北海道までたどり着きます。最後は寒さで死んでしまうのですが、それがわかっていながら何故ひたすら北を目指すのかは謎です。

今日のことば
地球のこよなき美しさは、生命の輝きのなかにあり、それはすべての花びらに新しい思考を
生みおとす。われわれは、美しさに心を奪われている時にのみ、真に生きているのだ。他は
すべて幻想であり、忍耐に過ぎない。
リチャード・ジェフェリーズ
2012.07.12
ナナフシ ナナフシ茶
2012.07.12 Thursday
昨日は印象に残る出来事がいろいろあった一日でした。帰宅する時には坂道で子ダヌキに出会いました。子ダヌキは、車を見て一度は茶畑に隠れたものの、声をかけるとまた顔を出しました。再び木の中に隠れてからもしばらく鳴いていました。野生の子ダヌキの声を聞いたのは初めてです。
昼間、驚いたのは職員室の網戸についていたナナフシです。その大きさに職員室はちょっとした騒ぎになりました。


5月4日には、まだクヌギの葉の上にちょこんと乗るほどの小ささでした。

今日のことば
ナナフシは雑木林のまわりにいることが多く、コナラ、クヌギ、サクラ、ケヤキなどいろい
ろな木の葉を食べる。この細長い枝のような虫が歩くとグロテスクに見え、何か変わったも
のを食べると想像する人が多いせいか、葉しか食べないというと逆に驚かれるが、孤独を楽
しんで静かにくらしている。そういえばマレーシアではナナフシを飼って、その糞を乾かし、
熱湯をそそいで「お茶」にして飲むという話を聞いた。ナナフシ茶とは粋である。
『昆虫ノート』(矢島稔)より
2012.07.11
セダカシャチホコ スカシバ
2012.07.11 Wednesday
雑木林でセダカシャチホコの写真を撮りました。幼虫はクヌギの葉を食べ、自分の糞を投げるというユニークな習性を持っています。

職員室の近くの中庭ではクチナシの葉を食べるスカシバの幼虫を見つけました。

このように多くの昆虫はそれぞれの食草を持っていて、そこから生き物同士のさまざまなつながりが生まれていきます。
今日のことば
庭の菊をとりに出て
ふと南の山を見ている。
空は澄みわたって
鳥ふたつ、つれそって
林に帰ってゆく。
こういうひとときにはなにか
永遠の真理があると感じるが
それがなにかは
どうも言えんのだよ。
陶淵明「飲酒」(加島祥造訳)より
2012.07.10
「共生の森」の記事 ヒグラシ サンショウ
2012.07.10 Tuesday
高1の総合学習で行っている森づくりについての記事が岳麓新聞に載りました。

次の写真は今朝の「共生の森」の様子です。今日もヒグラシが支柱にとまっていました。
サンショウの写真の葉先が丸まっているのがわかるでしょうか。いつのまにかクモがサンショウの葉を利用して巣を作っていたのです。一つの環境の豊かさを判断する時、そこに生息するクモの種類の多様性も重要な指標になります。



今日のことば
未来が其の胸中に在る者、之を青年と言う。
植木枝盛
2012.07.09
ヒメコバチ キコガサタケ
2012.07.9 Monday
先週から不二聖心で大発生している虫の正体が専門家の協力によって明らかになりました。
どうやらコバエではなく、ヒメコバチ科(Eulophidae) の「フカイウスマユヒメコバチ」の近縁種であるようです。ヒメコバチは寄生蜂ですので、寄主もまたどこかで大量発生している可能性があります。下の画像は顕微鏡写真で体長は約2.5mmです。

キャンプ場の芝地に華奢なきのこが多数発生しています。キコガサタケというきのこです。

今日のことば
あなたのそばにいる貧しい人、弱い人、さみしい人を心から大切にしてあげてください。
いじわるな子、おやつを食べてしまった小さな弟、おこりんぼのおとなりのおばちゃん。
この人達に、腹を立てないで、やさしくほほえみを向けてください。
マザー・テレサ
2012.07.08
ムラサキカタバミ コクワガタ
2012.07.08 Sunday
今日は「夏休み子供自然体験教室」で歩く予定のコースの下見をしてみました。先ずはお茶畑を通って雑木林へと向かいますが、お茶の木の周りにはたくさんのムラサキカタバミが咲いていました。
雑木林では今年初めてクワガタの姿を目にしました。コクワガタのオスでしたが、クワガタやカブトムシが見られるようになると、いよいよ夏本番という感じがします。


今日のことば
この道を行けば、どうなるものか。迷わず行けよ、行けば分かるさ。
アントニオ猪木
2012.07.08
ムラサキカタバミ コクワガタ
2012.07.08 Sunday
今日は「夏休み子供自然体験教室」で歩く予定のコースの下見をしてみました。先ずはお茶畑を通って雑木林へと向かいますが、お茶の木の周りにはたくさんのムラサキカタバミが咲いていました。
雑木林では今年初めてクワガタの姿を目にしました。コクワガタのオスでしたが、クワガタやカブトムシが見られるようになると、いよいよ夏本番という感じがします。


今日のことば
この道を行けば、どうなるものか。迷わず行けよ、行けば分かるさ。
アントニオ猪木
2012.07.07
ニイニイゼミの抜け殻 キタテハ(夏型)
2012.07.7 Saturday
昨日は「共生の森」でヒグラシの抜け殻を見つけましたが、今日はヤマブドウの支柱にニイニイゼミの抜け殻が付いているのを見つけました。ヒグラシの抜け殻と比較して透明度がなく殻全体を土が覆っています。昨年まで中学3年生の国語の教科書に載っていた「岩に爪たてて空蝉泥まみれ」(西東三鬼)の句の「空蝉」はニイニイゼミと考えて間違いないのではと思います。
「共生の森」でキタテハ(夏型)の写真を撮りました。6月10日にもキタテハ(夏型)を紹介しましたが、それよりも翅の模様の黒が濃いように感じます。

今日のことば
「見よ、この大地を! 三十九億年の地球の生命の歴史と巨大な太陽のエネルギーの下での
生命のドラマが目の前にある。まず現場に出て、目で見て、匂いを嗅いで、舐めて触って調
べろ! 現代人には二つのタイプがある。見えるものしか見ないタイプと、見えないものを
見ようと努力するタイプだ。きみは後者だ。現場が発しているかすかな情報から見えない全
体を読み取りなさい」
『三十光年の星たち』(宮本輝)より
