校長室から
2016.06.01
愛に至る知性 (2016年6月1日)
聖心(みこころ)の月に入り、今日は、恒例のお墓詣りのため、みこころ会(東京の聖心の同窓会)の方々が来られました。キャンパスには、教育に生涯を捧げられた多くの外国からのミッショナリーのシスター方等が眠る霊園があるからです。
先日、このようなお話を伺いました。
「席を譲っていただけませんか?」電車の中で、本学院の生徒に言われ、「自分よりはるかに若いのに・・・」と驚かれた方がいらっしゃったそうです。実は、この生徒は自分のためではなく、近くにいらっしゃった方が具合が悪そうなのに気づいて声をかけたのだということでした。
常に耳にしているであろう「魂を育てる」「知性を磨く」「実行力を養う」という学院の教育方針が、この一人の生徒の中で見事に調和されているのを感じ、清々しい気持ちになりました。
間もなく始まる中間試験の勉強に余念がない中にあっても、子供たちは「知性を磨く」ということが、単に試験でよい結果を出す、ということではないことをよく知っています。創立者や多くのミッショナリーの方々が願われた「愛に至る知性」という高みを胸に、今日ものびやかに過ごす子どもたちの歓声がキャンパスに響いています。
2016.05.10
マリア様の月に(2016年5月10日)
不二聖心は、生徒が行ってはいけない敷地の方がはるかに多い学校です。昨秋、普段は通らない道のほとりで、古い岩屋を見つけました。かつての通学路の近くにあったルルドの名残でした。周囲の木を伐り整備したものの中に置くご像はどうしようかと思いめぐらしていたところ、12月24日のクリスマス・ミサの後、長く同窓会の会長をされていた卒業生ご夫妻を通して、マリア像ご寄贈のお話をいただきました。初代院長マザー エリザベス・ダフの主治医であったドクターご一家のお庭にあったものです。
この思いがけないクリスマス・プレゼントは、3月に学院に運ばれ、4月末に岩屋に安置されました。聖母マリアに捧げられた5月、今日も静かに学院を見守ってくださっています。
このマリア様は、少年イエスを差し出すような姿でお立ちになっています。聖書の中にイエスの子供時代を描いた箇所は少ないのですが、ルカ2章を見ると12歳のイエスが、エルサレムの神殿で学者たちと議論する場面があります。ユダヤでは、一人前の人になるというのは「人と議論ができるようになること」であると聞いたことがあります。議論には、それに耐えるような知識、思考力、論理性、自立心、対話力など、成熟された態度が求められます。また、2章の最後には、「イエスは知恵が増し、背丈も伸び、神と人とに愛された」(ルカ2:52)と書かれています。「知性を磨く」という教育方針に焦点をあてて進むこの一年、私たちが生徒たちと共に歩むための方向を示してくれているように思います。
2016.04.06
始業式 校長講話より(2016年4月6日)
聖心女子学院の教育は、カトリックの精神に基づき、「魂を育てる」「知性を磨く」「実行力を養う」の各領域においてバランスよく成長し、「社会に貢献する賢明な女性」として成長していくよう準備します。これら3つの領域が統合されていくためには、生徒・教職員が、各領域を自分自身と関連づけ、具体的に意識して学院生活を送ることが必要です。不二聖心女子学院では、毎年、一つの領域に焦点をあて、3年間の中で教育方針をスパイラルに深めていきます。今年の焦点は「知性を磨く」です。
1) バランス感覚
日本の聖心女子学院で唱えられる「一致の祈り」に次のような箇所があります。
上からの導きを仰ぐ謙虚さと、自らすすんで前進しようとする自発性とが
私たちの中で見事に結びつくように。主よ、英知をお与えください。
近年、教育改革の動向の中で、知識の伝達を中心とした受動的な学びから、多様な人々と協力して課題を発見し答えを見出していく能動的な学び(Active Learning)への転換が必要であるということが度々言われます。ただし、「上からの導きを仰ぐ謙虚さ」とは「自発性」と相反するものではないはずです。また、主体的に学ぶ態度は、学習においてだけではなく、生活の中での主体性とも深くかかわっています。この祈りにあるバランス感覚を大切にして、学習の場においてはもちろんのこと、周囲の方々や、出来事からも能動的に学ぶ姿勢を培いましょう。
2) 学ぶことの究極目的
「英知」はギリシャ語で「ソフィア」、「真理を捉えることのできる最高の認識能力」ともいわれます。ソフィアは私たちの創立者の名前でもあります。創立者マグダレナ・ソフィア・バラは、彼女の優れた資質を見抜いた兄ルイの計らいによって、当時の女性として珍しい高い学問を身につけて成長しました。神父であった兄の厳しい指導に苦しみながらも、学ぶ喜びを知って育ったソフィアが、少女時代の経験の意味するところを真に悟ったのは、神から与えられた自らの使命に気づいた時かもしれません。
1800年、彼女はフランス革命後の混乱した社会にあって、この世界をよりよく変容していく力のある人を育てたいと願い、聖心会を創立しました。この夢に忠実に生き、生涯において122の学校を創立したソフィアは、次のような言葉を残しています。
子供たちをとおして、この世界に愛の力が花開くように
彼女が夢を実現するには乗り越えなければならない幾多の試練がありました。政変や内乱による学校の閉鎖、聖心会分裂の危機、自らの病等。それでも、彼女の夢が色褪せることはありませんでした。神と子どもたちへの愛、そして幼い頃から体験し続けてきた学ぶことの喜びが彼女を支えていました。
世界中の聖心で学ぶ生徒たちは、彼女の夢の実現です。日々の学習に真剣に向き合い、時に、その背後にある「学ぶことの究極的目的」について、思い巡らしてみましょう。
3) 英知と愛をもって歩み続ける
今日、読まれた聖書(詩編121)には、憧れの都エルサレムに向かって歩む人の姿が描かれています。この書が書かれた紀元前、旅は現代の私たちには想像できないほどの困難を伴うものでした。「目を上げて、わたしは山々を仰ぐ」とは遥かな旅路を思いやり、踏み越えて行かねばならない幾つもの山を遠く見やる旅人の思いを表しています。それでも、「わたしの助けは来る。天地を造られた方のもとから」と信頼し、未知なる道へと踏み出すのです。皆さんにとって、山々とは、どのようなことを意味するでしょうか?
旅は、人生の象徴でもあります。他の人が変わって歩くことはできません。夢を実現したいのなら、それに忠実に、知恵を尽くし、愛をもって歩き続けねばなりません。将来、どのような道を歩むにせよ、現在の学びが皆さんを支えるでしょう。
Climb every mountain すべての山に登りなさい
Search high and low 高い山も低い山も
Follow every byway あらゆる脇道や小道も
Every path you know ことごとく歩いてみなさい
Climb every mountain すべての山に登りなさい
Ford every stream すべての小川を渡り
Follow every rainbow すべての虹を追いかけなさい
Till you find your dream 夢を見つけるまで
A dream that will need 夢をかなえるためには
All the love you can give 愛をもって生きることが必要です
Every day of your life 日々
For as long as you live 命ある限り (“Climb Every Mountain”)
皆さんが若き日のソフィアのように、真剣に学習することを通して、英知と愛に満たされ、生涯学び続ける人となるための土台をしっかりと据えられますように。
「教育は、お互いが受け合い、与え合って、共に成長するような真摯な人間関係のうちに営まれるものです」(聖心会 会憲14)。先生方や保護者の方々も、皆さんと共に成長し続けていくのです。それぞれの山に登り、越えていきましょう!
2016.03.08
欅坂を超えて (2016年3月8日)
学院の校内誌の名前となっている「欅坂」とは、どの坂をいうのでしょうか。そもそも古い文書を見ると学院の住所が「桃園﨔板一九八番地」となっており、「欅坂」は、地名でもあったことがわかります。『創立五十年記念誌』には、制カバンをもって「欅坂を下る生徒たち」という写真が掲載されており、通学路としての坂道が紹介されているアルバム等もあります。現在、校舎に至る坂道として整備されているのは、正門からの坂道、マラソン大会の時に走る通用門からの坂道、そして生徒は普段通ることが禁じられている温情舎跡からお墓へとつながる坂道。そのどれもが、昔の文集等に載せられている「欅坂」の光景とは異なっています。
『欅坂』の表紙題字は音楽と書道を教えてくださっていた湯山徳子先生の手によるものです。先生は、今年の学校目標である「魂を育てる~“Be Elegant”~」をそのまま体現したような方でした。多くの趣味をおもちで歌も詠まれていました。一昨年、裾野市の教育振興基本計画検討委員会に参加させていただいた折、先生の甥にあたる湯山芳健様とお近づきになり、先生の一周忌に出された歌集『たらえふ』を頂戴いたしました。その中に「不二聖心女子学院」という小題のもと学院にいらした頃に詠まれた歌が並ぶ箇所があり、通学路としての坂道を思わせる一首もありました。
校内といへど生徒ゆくことを禁ずる 百合咲く谷路 けふも通ひ来
昨秋、シスターたちと林のほとりで作業をしていた際、偶然、もう一つの坂道を見つけました。入り口は草に覆われていましたが、踏み入ると道そのものはしっかりと残っており、今も鹿が往来しているような跡がありました。ひっそりとした佇まいのやや急なその坂は、途中でお墓への坂道と合流し、敷地内の中継ポンプ小屋脇の緩やかな坂道から温情舎跡(通用門付近)へと続いていました。歩いてみて、昔のアルバム等の写真とも、湯山先生の歌とも、どこか重なるように思い、『欅坂』創刊号発刊に携わられたシスター里見貞代に伺ったところ、この道が山の上に校舎ができた頃の最初の通学路であり、山の上下両方に学舎があった時代には休み時間に教職員が移動した坂道であることがわかりました。
「欅坂」は、さらに先にありました。黄瀬川のほとり、大畑方面から温情舎跡(通用門付近)につながる今は舗装道路となった坂道であると、温情舎ご卒業の中家基良様が教えてくださいました。かつては河川敷までが学院の敷地であり、坂道の傍らに大きな欅の木があったのが由来とのことです。
人生は、よく道や坂にたとえられます。実際の道を歩き、坂を上り下りしながら、自らの生き方を思いめぐらしているのに気づくこともあります。戦前から不二農園と共にあり、戦時中には疎開してきた人々を受け入れ、シスター方が祈り、温情舎・聖心温情舎・温情舎女子中学校、そして初期の不二聖心の生徒たちが通学した欅坂。どれほど多くの人々がそれぞれの思いで踏みしめたことでしょう。その多くは今は坂を下りていかれましたが、一人ひとりの尊い思いが現在の不二聖心女子学院と不二農園を築いてきたことを忘れてはならないと思います。
広大な敷地の学舎ゆえ、普段の立ち入りを制限する場所の方がはるかに多いのは止むを得ないと生徒たちは理解しています。いつか準備が整ったら、先達が歩いた通学路を通って、「欅坂」まで生徒たちを案内することもできるでしょう。
上る道は異なっても、不二の坂道は、どれも天そそる富士に向かって揚々と伸びています。「希望をもって生きる人の眼には、いつも高い理想がある」とおっしゃられた初代院長マザーエリザベス・ダフのお言葉を胸に、生徒たちが、とりわけ今年坂を下りた新卒業生たちが、希望そのものである神様に眼を注ぎ、いかなる急坂をも超えていくことを切に祈ります。
2016.02.11
幸せを願って (2016年2月11日)
今週は、卒業を控えた高校3年生の方々の送別会が催されました。会場の飾りつけ、進行を兼ねた劇、学年ごとの送別のプレゼンテーション、メッセージカード、贈り物、全員での歌や映像など、どれも不二聖心らしい手作りの温かさにあふれていました。次のステップに向かおうとする生徒たちの成長と、希望に満ちた表情に感動しました。
♪たくさんの感謝を伝えられないままお別れの日が訪れて
振り返ってみると溢れ出す思い出 どれも大切な宝物
かけがえなくて 忘れたくなくて 永遠のものにしたくて
皆さんと出会えた奇跡が この胸にあふれてる
きっとずっと感謝の気持ち忘れない
別れで流した涙が いつの日か大空で
虹になって私たち つないでいく
(「空も飛べるはず」の曲で)
高校2年生が作った歌詞による全員での合唱を聴きながら、学院の軌跡に思いを馳せると共に、広い世界の中で「不二聖心という学び舎」に集えた奇跡、すばらしい生徒たちに出会い、すごい成長のドラマにかかわらせていただける幸せへの感謝が、私の胸にもあふれています。
新卒業生の命を受け継ぐ新入生の方々の足音も、そこまで聴こえてきています。
2016.02.05
グローバル・マインド (2016年2月5日)
先日、北アメリカのセントチャールズにある聖心で、5月に日本をテーマにしたオークションJourney through Japan: Land of the Rising Sun を開催するので協力してほしいとのご連絡を受けました。
- オープニングに、不二聖心の生徒たちによるビデオメッセージを届けてくださいますか?
- 不二聖心の生徒たちが書いたお習字で会場を飾りたいのです。
- 日本の聖心のスクールアイテムを提供していただけますか?
これから、生徒たちが、クリエイティブに、これらの呼びかけに応えていってくれることでしょう。
数ある北米の聖心の中でも、この学院は、1818年にフランスからアメリカ大陸に渡った聖ローズ・フィリピン・ドゥシェーンが建てた由緒ある学院で、2018年には創立200周年を迎えます。校内には、聖フィリピン時代の建物や品々が数多く残され、あたかも学校そのものがアーカイブであるかのようです。
毎夏、本学院の生徒たちはこのキャンパス内に宿泊し、英語で語学やアメリカの歴史文化に関する研修を受け、週末のホームステイを含めて、あちらの生徒と交流します。研修で使用されるテキストは、この学校の先生方が、不二聖心の生徒たちのために作成するオリジナルです。滞在中には、近くのセントルイスにある聖心をも訪問します。
このような交流を通して、1800年の創立時から聖心全体に流れるグローバル・マインドが、生徒たちの日常の中で、自然に育っていきます。
2016.01.25
宝 物 (2016年1月25日)
高校生の卒業の日が近づいてまいりました。
生涯にわたる強い絆に結ばれて、それぞれの道に進み行く彼女たちが、次に全員で顔を合わせるのは、20歳の成人のお祝いの日かもしれません。その日に向けて、高校卒業前から、保護者の方々が心をこめて準備を進めていかれます。
先日、今年、成人を迎えた卒業生の方々から、教職員全体への寄せ書きが書かれた色紙が届きました。成人のつどいの場で書かれたもののようで、一人ひとりの呼吸までもが伝わってくるような気がいたしました。
- 不二で得た学び、友達、力、すべて私の宝物です
- 不二での6年間があったお蔭で、今の私がいます
- 不二での6年間は、かけがえのない財産です など
成人になった喜び、感謝、責任の自覚、そして「宝物」という言葉があちらこちらにちりばめられていました。「ありがとう。あなた方こそ、私たちの宝物です」――、そのような思いで、先生方、職員の方々と目を細めて読みました。
これが、教職員全員に向けてのものであることも嬉しいことでした。「私の今があるのは先生方のお蔭です」という言葉から、教職員が「私」という個々の使命を果たしつつも、「私たち」という共同体のセンスのもとで子どもたちを受けとめ、育んでいくことが大切であると再認識いたしました。
この色紙は、いずれアーカイブに大切に保存したいと思います。卒業生と保護者の方々のあたたかなお心遣いは、不二聖心をよりよいものにしていこうと願う私たちを強め、力づけてくれました。
2016.01.01
新年おめでとうございます。(2016年1月1日)
新年おめでとうございます。
冬休みを過ごしている生徒たちのために、修道院では毎日お祈りが捧げられています。そのような祈りと共に、今は静かな正門や中庭のお花に、シスターたちが今日も水やりをしてくださいました。
フランシスコ教皇は、2015年12月8日から2016年11月20日までを「いつくしみの特別聖年(Anno Santo straordinario della Misercordia)」と定められ、25年ぶりにバチカンにある聖ペトロ大聖堂の「聖年の扉」を開かれました。
そして、2016年を迎えるにあたり、昨年、世界で起こった様々な出来事を振り返りながら「無関心に打ち勝ち、平和を獲得する」 というテーマでメッセージを発表されました。
平和は神のたまものですが、そのたまものは平和を実現させるよう
招かれているすべての人にゆだねられているのです。
(1月1日 「世界平和の日」教皇メッセージ より)
毎朝、生徒たちが捧げる祈りからは、難民やテロ、気候変動等の諸課題を10代らしい感性で真剣にとらえている様子が伝わってきて、心動かされることがしばしばです。一人ひとりが平和の種として育っていること、そしてこの生徒たちの中から第二の緒方貞子が出てくることを私は信じています。
聖なる呼びかけに、心の扉を開いていく一年となりますように。
2015.12.10
クリスマス奉仕の朝に (2015年12月10日)
学院の朝は、早朝く登校した生徒たちが奏でるピアノの音で始まります。待降節(アドベント)に入り、クリスマス・キャロルの曲が多くなってきましたが、今日は少し趣が異なりました。全校あげてクリスマスの奉仕に出かける日なので、訪問先の方々とご一緒に歌えるような曲が聴こえてきました。
深い闇のさなかにきらめく星は、道に迷う人への神のまなざし
メリー・メリー・クリスマス 神のみ子よ
ハレルヤ・クリスマス 歌え喜べ
風にすさむ砂漠に咲き出る花は、涙ためた人への神の輝き
メリー・メリー・クリスマス 神のみ子よ
ハレルヤ・クリスマス 歌え喜べ
疲れ果てた心にささやく声は、待ち焦がれた人への神の訪れ
メリー・メリー・クリスマス 神のみ子よ
ハレルヤ・クリスマス 喜びの夜 (讃美歌102番)
平和を祈るクリスマスが、プレゼントやケーキをいただいて過ごすだけの日ではないことを子どもたちはよく知っています。今日一日を通して、社会に対する責任の感覚をまた一歩深め、学院に戻ってきてくれることでしょう。
2015.12.06
クリスマスキャロル (2015年12月16日)
クリスマスおめでとうございます。
今年は、創立者聖マグダレナ・ソフィア・バラご帰天から150年目にあたります。この記念すべき年に、ラファエル梅村昌弘司教様、高村謙二裾野市長様はじめ、多くの皆様方とご一緒にクリスマスの祈りをお捧げできることを心より感謝申し上げます。
今年も世界は、貧困、難民、テロや気候変動等、難しい課題に直面し続けています。生徒たちは、授業や体験学習、祈りの会等のさまざまな機会を通して、これらがもつ複雑な諸相を学び、考え、中高生としてできることを実践するよう心掛けております。そして、「A Ray of Hope~希望の光」というテーマでクリスマスを迎えたいと願い、プラクティス、クリスマス奉仕、そして今日のクリスマス・キャロルやチャリティ・バザーの準備にも取り組んでまいりました。
「希望の光は、どこにあるのでしょうか?」と問う時、創立者のお言葉が心に響いてきます。
子どもたちを通して、この世界に
愛の力が花開くように
(聖マグダレナ・ソフィア・バラ)
都会のイルミネーションや喧騒から遠く離れた学院には、どこかベトレヘムを思わせる静寂が宿っているように思います。聖なる静けさの中で育つ子どもたちが、物事の本質を見失うことなく、置かれた場で「希望のあかし人」として成長していけますよう、お祈りとお支えをお願い申し上げます。
皆様とご家族の上に、クリスマスの喜びと平和がありますよう心からお祈り申し上げます。