校長室から
2023年01月
2023.01.27
Dear World!
英語以外の言語に関心をもつ生徒も多いので、これまでも一年間の留学を含めて多彩な文化圏で学びを深めています。来年度からドイツ語の授業も始まりますので、ドイツ、オーストリア等に出かける生徒も増えてくることでしょう。
今朝の朝礼では、生徒による自主的な留学推進グループ「Dear World, We are Ready」(通称Dear World)が、イタリア語とフランス語のセッションを企画し、全校に参加を呼び掛けていました。多様な世界・文化に対する関心の炎が生徒たちの中でいつも燃えていることを頼もしく思います。
2023.01.19
黄瀬川の清き流れに
黄瀬川の流れをたどって歩くのが好きです。この川は富士山の三島溶岩流の流域にあり、岩盤の上を流れる清流の美しさや川音に心が和みます。東京から移って来た当初、そもそも川にごみひとつないことに驚いている自分にはっとさせられました。
今日は、放課後に予告なしの避難訓練を行いました。少し肌寒い中、グラウンドに整列して真剣に講評に耳を傾ける生徒たちの表情に思わず見入っていました。折にふれて生徒たちの中にみる清い感性。どこからくるのだろうと思い巡らす時、一つには「自然」にゆきつきます。理論で知るのではなく、自然と共にある中で育つものー-、それは、自然のみならず、他者とのかかわり、ものの見方、学びの姿勢ともかかわっていきます。21万坪のキャンパスでは、グランドで体育大会をする時に「ご近隣の皆様、本日はご迷惑をおかけしますが・・・」とアナウンスする必要はありません。保護者・教職員と共に、風が、木々が、見えないところできっと動物たちも生徒たちを見守っています。
創立の頃、校舎は丘の下にあり、生徒たちは黄瀬川に入って遊ぶことも多かったそうです。今はそういうことはありませんが、清き水の流れは、変わることなく生徒たちを内側から生かしています。
2023.01.14
たったひとりの生徒のためにも
この生徒たちは、コロナ禍の中、オンラインで入学式を行った唯一の学年です。スクリーンに映るお互いの表情を確認しながら授業を行い、分散登校を経て、ようやく学年が一堂に会したのは6月のことでした。当初、日本では感染の多い地域に対して差別的な言動がみられましたので、多様な地域から生徒がつどうボーデイングスクールとしては懸念もありました。それは杞憂であったことにすぐに気づかされました。子供たちにとっては、この広い世界の中で同じ学院に導かれた友とようやく出会えた喜び、お互いの地域への関心の方がはるかに大きかったのだと思います。
2023.01.06
エピファニー
この仲間と、冬休みに2日間にわたってオンラインで集まりました。今は、世界各地に散らばっている私たちですが、誰にとっても、聖心会員としての一致と原点に引き戻される時間だったと思います。
当時、よく歌った歌の中に「We are called」があります。旧約聖書ミカ書6章8節がもとになった歌です。新年にあたり、パンデミックやウクライナ問題が続く世界のために祈りつつ、皆様に分かち合います。
To walk humbly with God!
2023.01.01
新年の希望の扉をあけて
聖心の森の奥にそびえ立つ富士を仰ぎつつ、新年の祝福をお祈り申し上げます。
生徒の皆さん、新年おめでとうございます。
この静謐なキャンパスで育つあなたがたの心の清らかさ、みずみずしい感性、しなやかな強さを思いめぐらしています。修道院では、いつも皆さんのためにお祈りが捧げられています。希望の扉をあけて学院、セントマドレーヌに戻っていらっしゃいますように!
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