校長室から

こんにちは、シスター大原眞実です。

ここでは、私からのメッセージをお伝えします。朝礼等で生徒に語ったことや学院発行の冊子等に掲載したことの中から、また日頃感じていること等を含め折々に更新してまいります。

 “Sophie’s Diary”(不二聖心女子学院公式Facebook)等にも、担当の一人として写真やメッセージを掲載中です。様々な角度から、学院生活の様子を感じとって頂けたら幸いです。

2024.03.01

花咲く季節に向かって

 今日は帰宅日。週末帰宅型の寄宿舎をもつ本学院では、金曜日の放課後はにぎやかな帰宅の光景がみられます。その横で、植えられたばかりの花々を見つけました。保護者の方々の間で、できる時にできることをしてくださるボランティア(希望者)のシステムがあり、帰宅日のお迎えに合わせて行われることも多いです。今日は、お花を植えたり、花壇の手入れをしてくださっていました。「入学式にお花が楽しめるように」とのお心遣い、心から感謝いたします。来週から始まる試験の合間に、生徒・教職員の心も和ませてくれることでしょう。今日のお働きの上に、神様に祝福がありますように。


たとえ、人々の異言、天使たちの異言を語ろうとも、愛がなければ、わたしは騒がしいどら、
やかましいシンバル。 …愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。 
礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。 不義を喜ばず、真実を喜ぶ。
すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。

聖書 コリント書一 13

 

2024.02.23

あなたはあなたのままで

 聖心会のシスター鈴木秀子と片柳弘史神父(イエズス会司祭、カトリック宇部教会主任)の対談記事を目にしました。アメリカの神学者ラインホルト・ニーバーが作者とされるSerenity Prayerにもふれられていて、変えられないものと替えられるものを静かに識別する態度について改めて味わいました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a66a46511a33235d34b3d85f7f3d5193a5e46fd0

 片柳神父様は、昨年12月12日に『あなたはあなたのままでいい とっておきの聖書のことば23』(PHP研究所)を出されました。
https://hiroshisj.hatenablog.com/entry/2023/12/15/132657 

 今週は、学校でも寄宿舎セントマドレーヌでも高校3年生のための送別会がありました。旅立ちの日に向かう新卒業生と保護者の方々の思いを綴った冊子を手にとりながら、これからも神様に守られ、その人らしく成長・成熟し続けていくよう心から願っています。

 

2024.02.16

燃える心で

 今朝は、生徒の自主団体”Dear World”(留学の啓発・推進)の溌溂とした呼びかけで一日が始まりました。来週の卒業式を控え、高校3年生のメンバーにとっては最後の企画となります。コロナ禍にあっても”Dear World”は燃える心で活動を続け、学院としても第二外国語圏を含めた各国への一年間の留学が弛むことなく継続してきました。

 私自身は、今、コロナを経て再開する「ルーツへの旅」に向けて、フランスの聖心会や聖心同窓会と連絡をとりあっています。今週は、創立者の時代の建物が多く残るパリの中心部を、フランスの同窓生や生徒の案内で巡る企画についてやりとりしました。ユネスコ本部でも同窓生が待っていてくれます。観光で訪れるのとは全く異なる手作りの旅。新たな出会いの経験が生徒たちの中に火を灯してくれることでしょう。

教育とは、器を水で満たすことではなく火を灯すこと

ソクラテス

 

2024.02.09

命の尊さ

 先日、ローマの聖心会で養成を担当している友人(インド人のシスター)から、カナダに住むお母様が帰天されたとの知らせが入りました。寒さも関係するのでしょうか、国内でも、大切なご家族を見送られたというお知らせを戴くことが多いこの頃、あらためて命の尊さ、人の一生の重み、誰にもその人を大切に思う家族がいること等を思いめぐらしております。


 愛は忍耐強い。愛は情け深い。ねたまない。愛は自慢せず、高ぶらない。 5礼を失せず、自分の利益を求めず、いらだたず、恨みを抱かない。 6不義を喜ばず、真実を喜ぶ。 7すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてに耐える。…… それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。その中で最も大いなるものは、愛である。

聖書 Ⅰコリント13―4-7,13


 2024年度の保護者講演会は、上智学院理事長のサリ・アガスティン神父様にいらしていただくことになりました。生徒たちが、希望のうちに深みのある人生を送れるよう、ご一緒に考える機会となりますように。

https://www.sophia.ac.jp/jpn/aboutsophia/110th/message/chancellor/

 

2024.02.03

過去から未来へ

 今週、寄宿舎セントマドレーヌの様子を見に行ったところ、思いがけずプレイルームにいた中学1年生にスナックをいただきました。寄宿舎ではTeaとよばれるおやつが毎日出されます。それとは別に自宅から持参したお気に入りのものだったようで、とてもおいしかったです。また楽しそうな笑顔にエネルギーをもらいました。

不二聖心には、ヨーロッパの修道院の影響や外国人のシスター方によってもちこまれた習慣や表現がいろいろあります。プレイルームやTeaもその一つです。すでに使われなくなった表現の中で懐かしく思い出すのは、食卓で高校3年生がPresident、高2の方はVice-Presidentと呼ばれていたことです。この2人を中心に、6学年縦割りでの交流がなされていました。現在はそのような名称はなくなりましたが、形態やスピリットは残っています。

過去の経験によって、未来への確信へと駆り立てられ、感謝と祈りによって互いに助け合っていきましょう。          
Urged by the experience of the past to a limitless confidence in the future, let us aid one another by thanksgiving and prayer.   
聖心会第6代総長 Janet Stuart

2024.01.26

富士山に向かって

 今週は、コロナで見送っていた「クロスカントリー大会」が4年ぶりに開催されました。キャンパス内で開催できる中学・高等学校はほとんどないと思います。しかも、青空の下に輝く真っ白な富士山に見守られて。自然との共生は、不二聖心の大きな特徴です。学院ならではの行事が、生徒の主体的かつクリエイティブなアイディアに支えられながら徐々に戻ってきていることをうれしく思います。

 広大なキャンパスゆえ、コースも年毎に工夫できます。今年のスタート地点はオークヒル(セカンドヒル)でした。ここは、『鎌倉殿の13人』のオープニング映像や、石橋山の戦いが撮影された場所です。体育委員の高3の方々の誘導に従ってスターターピストルを鳴らした瞬間、生徒たちが一斉に富士山に向かって走り出す姿に感動しました。一人ひとり、表情も走る姿もペースも違います。その人らしくてとてもよいと思いました。

 コースの中には、修道院の「十字架の道行き」の一部や、ゴルフが行われる場所も取り入れられ、森林浴や美しい景色を堪能できました。ゴールのファーストヒルでは、保護者の方々が用意してくださったドリンクが用意されていました。メッセージカード付きのゼリー等もあり、競技後はキャンパスのあちらこちらで頂く姿がみられました。日々の生活の中で、自分の道を主体的に走り続ける生徒たちを、保護者の方々と共に、見守り、伴走したいと思います。

 

2024.01.19

Heart Beat

 学院では、いつも誰かが海外の学校に留学中です。飛び立つ準備をしている生徒、帰国の生徒たちが常に交錯して動いています。長期留学、ターム留学、短期留学等の多様な選択肢があり、留学時期、期間、国、学校は、生徒が主体的に自らのキャリア形成も考えつつ決めているからです。

 生徒たちは、学校が決めた留学に「皆で」行くのではなく、「ひとりで」飛び込んでいきます。一人ひとりのニーズや考えは異なりますし、費用も含めて、多様な選択肢の中から、自分が納得する留学を選んでいきます。保護者に負担をかけない方法で留学していく生徒たちも多いです。第二外国語圏への留学も多いのが、本学院の特徴です。

 今週は、カナダの姉妹校に長期留学中の生徒たちから報告を受けました。イタリア、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド等に向けて出発準備をしている生徒達についての報告も聴きました。3月のフランス「ルーツへの旅」の準備も進んでいます。今日は韓国のソウル聖心のグループが来校、月末には台湾の聖心から姉妹校留学生たちを迎えます。生徒たちの鼓動に、創立者ソフィー・バラの思いを重ねながら過ごす日々です。

 

2024.01.13

家と土台

 冬休みが明け、生徒たちが学院に戻ってきました。久々の友人との再会に、うれしそうな笑顔と会話があちらこちらで交わされていました。やはり学院は生徒の姿あってこそ、教職員も生き生きとしていました。

 今、体育館前に聖心会の新しい家が建てられています。1階のパーラーは、生徒たちも入りやすいものになるとのことで、皆で楽しみにしています。学院は、創立時から、常に聖心会のシスターたちの愛と祈り、献身と共にあります。地盤調査から始まり、少しづつ形になっていく様子を見ていると、創立者ソフィーが人格形成を家に譬え、「在学中に、年齢にふさわしい土台を築かなかったら、卒業後、社会の荒波に流されてしまうでしょう」と言及したことを思い出します。冬休みにそれぞれ土台作りに励んだ生徒たち、そして未来の不二聖心生が春に向かって開花していくよう、希望のうちに祈っています。 

 

2024.01.06

エピファニー

 カトリック教会では、1月のエピファニー(Epiphany:ご公現)までクリスマスのクリブ(キリストの降誕を再現したもの)が飾られます。エピファニーは、神の栄光がキリストによって「すべての人」に現れたことを祝う日で、キリスト教がローマ帝国で認められた4世紀以降、教会の中でずっと大切にされてきました。本来は1月6日に祝われるのですが、現在は1月2日から8日までの間の日曜日に祝う国も多いです。

 この祝日の意味への共感はもちろんですが、ローマで終生誓願を立てたのがエピファニーということもあり、私にとってとても大切な日になっています。当時の聖心会総長はメキシコ人でした。18世紀に創立者も住まわれた修道院で研修を終えた後、共に誓願を宣立したのは、フランス、ベルギー、ポーランド、アメリカ、チリ、韓国、インドからの仲間で、指導者はスペインとアメリカの聖心会員でした。今もつながっていて、今年もWhatsAppでお互いの存在に感謝し合いました。

 今日は、中学校の入学試験が行われています。「神様の愛は、人を通して現れる」ということを、お嬢様に対する保護者の皆様の思いにふれながら味わっています。そして、入試のお手伝いに来てくださっている高校3年生の方々の入試の時のこと、中1の頃を思いつつ、月日の速さ、愛における成長に感動しています。大学の入学試験を受けている高3の方々のため、特に祈ります。すべての生徒たち、今日いらしてくださった児童の皆さんとそのご家族の上に、エピファニーの祝福がありますように。

 

2024.01.01

Happy New Year!

聖心の森の奥に壮麗な富士を仰ぎつつ、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。