フィールド日記
2019.02.22
ツチイナゴ
共生の森にツチイナゴが見られました。名前の通り土のような茶色をしています。九州以北に分布するバッタとしては唯一、成虫で越冬することで知られています。越冬中は草の根元などでじっとしているようですが、この日は比較的暖かかったので活動していたのかもしれません。
2019.02.19
ハクテンゴケ
オークヒルのクヌギの樹幹にハクテンゴケが見られます。菌類と藻類の共生体である地衣類の仲間です。ウメノキゴケに似ていますが、偽盃点(ぎはいてん)と呼ばれる白い点があることが名前の由来です。また、粉芽(ふんが)と呼ばれる藻類の細胞に菌類の菌糸がからみついた構造をつくるのも特徴で、粉芽が飛んでいくことで新たな仲間を増やします。
2019.02.15
ウスタビガの繭
共生の森のクリの木でウスタビガの繭を見つけました。ウスタビガは初夏に繭をつくり、晩秋に羽化するので、この繭はすでに空になっています。葉が茂っている時期には気が付かないのですが、周囲の葉が枯れて茶色くなると緑色の繭がよく目につくようになります。
繭の底には穴が開いており、雨水がたまらないようにするためだと考えられます。
2019.02.12
ウメノキゴケ
校内のいろいろな場所でウメノキゴケが見られます。菌類と藻類の共生体である地衣類の仲間です。ウメノキゴケという名前ですが、ウメの木以外にも様々な樹種や岩石に着生します。亜硫酸ガスに弱く大気汚染の指標生物として知られており、都市部ではあまり見られないと言われています。
稀に子器(しき、菌類の胞子をつくる器官)をつけることがあり、駐車場近くのクヌギに着生していた地衣体で見ることができました。下の写真はカップ状の子器を拡大したものです。
2019.02.08
ミノゴケ
ススキ野原の近くのカエデの樹幹にミノゴケが着生しています。ちょうど、マッチ棒のような形の胞子体(ほうしたい、胞子をつくる体)をたくさんつけています。胞子体の先にあるふくらみを朔(さく)といい、胞子が入っています。朔ははじめ帽(ぼう)と呼ばれる帽子状のものをかぶったまま成長します。ミノゴケという名前は帽に茶色いたくさんの長い毛が生え、蓑(みの)をかぶっているように見えることに由来しています。
2019.02.05
ギンメッキゴミグモ
共生の森でギンメッキゴミグモを見つけました。名前の通り、腹部が銀色に輝いています。網をはるクモは一般的に頭を下に向けて止まりますが、本種は頭を上に向けて止まる特徴があります。ゴミグモという名前ですが、網にゴミをつけることはなく、幼体期に隠れ帯をつくるそうです。隠れ帯とは写真に見られる白い帯状の糸の装飾のことです。
2019.02.01
マツバラン
校内のケヤキの幹の腐植(ふしょく、植物が微生物により分解されてできたもの)がたまった部分にマツバランが着生しています。シダ植物の仲間ですが、その形態はとても変わっています。葉はなく、緑色の茎が二又に枝分かれをくり返し、ほうき状になっています。また、根もなく地下茎(ちかけい、地中にある茎)によって着生しています。
2019.01.29
ロウソクゴケ
ロウソクゴケのように平らな体を広げ着生している地衣類を葉状地衣類と呼びます。名前は中世のヨーロッパで黄色いろうそくをつくるときに、本種の色素を用いたことに由来するそうです。
2019.01.25
ニワツノゴケ
中庭にニワツノゴケが見られます。コケ植物はセン類、タイ類、ツノゴケ類に大きく分けることができますが、ツノゴケ類の種数はコケ植物全体の約1%です。ツノゴケ類は写真のように胞子体(ほうしたい、胞子をつくる体)が角状に伸びることが特徴です。写真の個体は胞子体が先端から裂け、中から黄色い胞子が出てきています。
