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フィールド日記

2021.03.02

ササのさび病菌

ササの葉の裏面に褐色のつぶつぶを見つけました。ササ類に寄生するさび病菌の一種(Puccinia kusanoi Dietel)です。さび病菌のなかまは異なる宿主の間を行き来したり、5種類の形態や機能の異なる胞子をつくったりなど、複雑な生活史を持っています。


下の写真は褐色のつぶつぶを顕微鏡で観察したものです。これは冬胞子と呼ばれる越冬に適した耐久性のある胞子で、褐色のつぶつぶは冬胞子の集まりであったことがわかります。


I found these brown particles on the back leaves of the Sasa plants. They are a rust fungus (Puccinia kusanoi Dietel) that is parasitic on Sasa Plants. Rust fungi have a complex life cycle that they move back and forth between different host plants and have five different spores.
The second photo is the brown particles enlarged by a microscope. These are winter spores that enable them to stay over the winter. The brown particles are the masses of the spores.