フィールド日記
2019.02.08
ミノゴケ
ススキ野原の近くのカエデの樹幹にミノゴケが着生しています。ちょうど、マッチ棒のような形の胞子体(ほうしたい、胞子をつくる体)をたくさんつけています。胞子体の先にあるふくらみを朔(さく)といい、胞子が入っています。朔ははじめ帽(ぼう)と呼ばれる帽子状のものをかぶったまま成長します。ミノゴケという名前は帽に茶色いたくさんの長い毛が生え、蓑(みの)をかぶっているように見えることに由来しています。
葉は乾燥していると強く巻縮していますが、霧吹きで湿らすと一斉に広がります。しかし、葉先だけは湿っていても内側に曲がっており、近縁種と見分けるポイントになります。