フィールド日記
2018年11月
2018.11.30
ツルグミ
校内のヒノキ林の林縁にツルグミの花が咲いていました。和名はつる性のグミを意味し、4月ごろに赤く熟す果実は他のグミの仲間と同様に食用となります。
つる性と言っても、他の植物に巻き付いたりすることはなく、長い徒長枝を伸ばし寄りかかかるように生育している様子をよく見ます。
2018.11.27
ツマグロヒョウモン
オークヒルでツマグロヒョウモンを見つけました。写真の個体はメスです。低いところをゆっくりと飛び、地面にとまることをくり返していました。ツマグロヒョウモンは分布が北へと拡大しており、地球温暖化の指標生物と言われています。
2018.11.23
キタテハ
共生の森のクヌギにキタテハがとまっていました。樹液を吸っているようです。
キタテハは夏型と秋型の2つの季節型が知られています。この個体は秋型で、夏型に比べ翅の裏面は濃い茶色をしており、枯れ葉にそっくりです。キタテハは成虫で越冬します。枯れ葉に似た羽は、越冬中に天敵に襲われないための擬態と考えられます。
2018.11.20
スダジイ
聖心坂の途中に大きなスダジイの木があり、地面にはたくさんのどんぐり(堅果)が落ちています。
2018.11.16
ハンショウヅル
校舎裏の斜面にハンショウヅルの果実が見られました。花後に雌しべが発達して羽毛状になったものがよく目立ちます。学名はClematis japonicaで日本のクレマチスを意味します。様々な園芸品種が知られるクレマチスですが、多くの種で花後に雌しべが羽毛状になることが特徴です。
2018.11.13
土曜講座~コケ入門~
先週の土曜日に、高校生の希望者を対象とした土曜講座が行われました。テーマは「コケ入門」です。はじめにスライドを用いてコケ植物の分類や生態について学び、その後フィールドに出て不二聖心に生育するコケの観察を行いました。観察をしながら、それぞれ気に入ったコケを採集し、苔玉作りを行いました。下の写真は完成した苔玉です。一緒に採集したカエデやケヤキの種子を埋めているので、春の芽生えが楽しみです。
2018.11.10
10月の野鳥の調査
日本野鳥の会東富士副代表の滝道雄先生が10月の不二聖心の野鳥について調査をしてくださいました。調査の報告書が届きましたので、掲載いたします。
2018.11.09
ハダカホオズキ
共生の森の近くの林でハダカホオズキを見つけました。光沢のある赤い実がたくさんなっており、よく目立ちます。同じナス科のホオズキは、花後にがくが発達し果実を包み込みます。しかし、本種は花後にがくが発達せず、むき出しのままです。これが和名の由来と考えられます。
2018.11.06
リュウノウギク
正門から聖心坂を上っていく途中にリュウノウギクが咲いています。いずれも斜面から垂れ下がるように咲いています。栽培されるキクと同じキク属の仲間で、和名は葉をもむと竜脳と呼ばれる香料に似た香りがすることに由来します。実際に葉をもんでみると、クスノキに似た香りがします。
2018.11.02
カラスウリ
カラスウリの果実が赤く色づいています。花は夜に咲き、翌朝にはしぼんでしまうのであまり目立ちませんが、赤い果実はよく目立ちます。
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