フィールド日記
2017.07.23
アオオビハエトリ
茶畑の縁のヒノキの木にアオオビハエトリがいました。アオオビハエトリは蟻を狩るクモとして知られています。近くに蟻道があり、そこを通る蟻を前脚を挙げた、おきまりのポーズで待ちかまえています。
今日のことば
クモが、水田一〇アール当たりのウンカやヨコバイなどを捕食する数は、七月下旬の最高二万四千匹に始まり、十月中旬までに驚くなかれ十万匹から二十三万匹にも達することが判明している。クモの歴史は、四億年も前のデボン紀前期までさかのぼると言われている。縄文末期、弥生時代以来、瑞穂の国である日本人にとってクモとの付き合いは古く、大ゲサな表現だが、われわれの生命維持の一部はクモに守られてきたと言っても過言ではあるまい。
福島彬人