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フィールド日記

2015年05月

2015.05.28

セッコク

 樹上性のランの一種であるセッコクが職員室の前に咲いています。セッコクは全国の十以上の県で絶滅危惧Ⅰ類に指定されています。これほど立派なセッコクは、富士山麓でも珍しいのではないかと思っています。

今日のことば

南方の戦場を知る燕来る      水谷泰隆

2015.05.17

野鳥の調査 シジュウカラ ウグイスの巣 キビタキ

 今日は、今年の「夏休み子供自然体験教室」の講師を務めて下さる、「日本野鳥の会」東富士支部副支部長の滝道雄先生と体験教室のコースの検討と野鳥の調査を行いました。確認できた鳥の種数は以下の25種類でした。

1キセキレイ
2シジュウカラ
 共生の森の巣箱の雛は巣立ったあとでした。巣箱の近くには巣立った雛に与える餌をくわえた親鳥がいました。
3キジバト
4ウグイス
 ウグイスの巣も見つけることができました。笹の葉を使って作った巣です。
中には別の巣材を使った別の巣が入っていて二重構造になっています。
5ヒヨドリ
6スズメ
7ツバメ
8ガビチョウ
 外国から輸入して人家で飼われていたのが逃げ出した籠脱け鳥です。
 ウグイスと同じ生息環境を好み、悪影響が心配されています。
9ハシブトガラス
 声が澄んでいるのが、ハシブトガラスです。
10ムクドリ
11カワラヒワ
  ビービーという鳴き方が印象的でした。
12メジロ
 カエデなどの木の枝にぶら下げて巣を作ります。
13ヤマガラ
 人によく馴れます。手にとまってヒマワリの種を食べることもあります。
14コジュケイ
 夫婦で行動していました。
15キビタキ
 キビタキは全国各地で希少種に指定されていますが、今日の調査では校内の広域にわたって観察されました。キビタキ用の巣箱をかけることで営巣の様子を観察できそうです。
16ホオジロ
 木のてっぺんで盛んに鳴いていました。
17トビ
18サンショウクイ
 ヒリリと鳴いていました。山椒の実を食べるとヒリヒリするところからサンショウクイ(山椒食い)と名付けられました。
19コゲラ
 日本最小のキツツキです。
20イカル
 法隆寺のある斑鳩の里は「イカルがいる里」という意味です。
21ホトトギス
 今年初めてのホトトギスの声でした。
22カワウ
 空高く飛んでいきました。
23ハクセキレイ
24ハシボソガラス
 声が濁っているのが、ハシボソガラスです。
25カルガモ
 プールで悠々と泳いでいました。

2015.05.12

モリアオガエルの卵

 5月8日に今年初めてのモリアオガエルの卵を築山の池で確認しました。2012年に5月4日の産卵記録がありますが、かなり早い時期の産卵であることは間違いありません。画像の卵は既に卵塊がかなり乾いてきています。

今日のことば
うつくしいものの話をしよう。いつからだろう。ふと気がつくと、うつくしいということばを、ためらわずに口にすることを、誰もしなくなった。そうしてわたしたちの会話は貧しくなった。うつくしいものをうつくしいと言おう。過ぎてゆく季節はうつくしいと。さらりと老いてゆく人の姿はうつくしいと。一体、ニュースと呼ばれる日々の破片が、わたしたちの歴史と言うようなものだろうか。あざやかな毎日こそ、わたしたちの価値だ。(長田弘)

2015.05.07

朴の花  巣箱の雛の声

 朴の花が咲いていました。大輪の白い花が朴葉の緑に映えて実に美しいです。

8月の「夏休み子供自然体験教室」で講師をお願いする、日本野鳥の会の方の協力で「共生の森」に巣箱をかけました。その巣箱に今朝、耳を近づけてみたら、中から雛の声が聞こえてきました。おそらくシジュウカラの雛だろうと思われます。

今日のことば

使命のほうがわれわれを探しているのであって、われわれのほうが使命を探しているのではない。
ハマーショルド