フィールド日記
2014年12月
2014.12.28
冬の野鳥観察
今日は、不二聖心の冬の野鳥の観察をしました。
画像に映っているコゲラの周りにある丸い実のようなものはクヌギエダイガフシという虫えいです。中にはクヌギエダイガタマバチの幼虫が生息しています。コゲラが虫えい内の幼虫を食べていることを初めて知りました。虫えいが生態系で果たしている役割をまた一つ知ることができました。
さらに道を下りていくと、キツツキの巣を見つけました。アオゲラかアカゲラの巣だと思われます。同じキツツキの仲間でもコゲラには生木に穴を開けるだけの力がありません。
今日の調査では合計22種の鳥を観察することができました。
2014.12.24
世界農業遺産とすすき野原と茶草場農法
すすき野原のススキがきれいに刈り取られていました。ススキの葉は茶畑の肥料になります。すすき野原は、草刈りがなされることで地表に日があたり、貴重な植物の生育を可能にします。
このように茶畑に肥料を提供する周辺の草原を茶草場と呼びます。掛川の茶畑が世界農業遺産に指定されたのは、そこで茶草場を利用した茶草場農法が行われているからでした。不二農園でも、それと同じ茶草場農法がとりいれられています。
今日のことば
2014.12.19
牧草地とオリオン座と冬の大三角形
今日で学校が終わりました。生徒が全員帰宅して急に校内が静かで寂しく感じられるようになりました。
牧草地の静けさも格別でした。箱根山の上の空のオリオン座が牧草地からよく見えました。
シリウスが山の稜線から上がってきて、冬の大三角形も見ることができました。
今日のことば
声澄みて北斗にひびく砧(きぬた)かな 芭蕉
2014.12.13
本館の塔の上の北斗七星
本館の塔の上にかかる北斗七星の写真を撮りました。赤丸の星(デルタ)だけが3等星で他の6つの星はすべて2等星です。2等星は空全体でも60ほどしかありませんが、そのうちの6つがここに集まっています。
北斗七星は、きれいにヒシャクの形に並んでいますが、最も近い赤丸のデルタ星は地球から50光年の距離にあり、最も遠い柄の先のエータ星は170光年の距離にあります。3倍以上の差があるということです。それぞれの星の光が旅した距離を意識して見ると、北斗七星の輝きはいっそう美しく感じられます。
今日のことば
「地道」を超える魔法などない。 佐渡島庸平
2014.12.08
シジュウカラ科の鳥たち
木々が葉を落とし、野鳥の観察に適した季節がやってきました。「共生の森」の周辺では、シジュウカラ科の鳥たちが群れで行動していました。画像の鳥は、胸部が隠れていて判断がつきかねますが、シジュウカラかコガラではないかと思います。
今日のことば
悲しみのあまりに多き年忘 伊澤敬介
2014.12.02
クヌギの黄葉 シイタケ日記
秋に葉が色づいて美しいのは、モミジだけではありません。クヌギの黄葉もなかなかのものです。今朝は、黄色い葉をつけたクヌギの木が風に吹かれて揺れていました。
雨の翌日のシイタケは水分を豊富に含んで濃い色に変色していました。
今日のことば
かきくらし雪ふりしきり降りしづみ我は真実を生きたかりけり 高安国世
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