フィールド日記
2013.10.23
サラシナショウマ
裏道のサラシナショウマの蕾が膨らんできました。
サラシナショウマは、葉が悪臭を放ち、山菜として利用する時には、水にさらす必要があるところから「サラシナ」という名前がつけられ、「ショウマ」は薬草であることを示す「升麻」の意味を持っています。
サラシナショウマは、さまざまな薬効を持つ植物で、その含有成分についてもさまざまな研究がなされてきました。50年以上前にサラシナショウマの研究を行った草野源次郎先生は、平成2年に研究を再開しましたが、その時にサラシナショウマの自生地が激減したとお感じになったそうです。それから23年、サラシナショウマの自生地はますます少なくなっていることでしょう。不二聖心の裏道では幸い、毎年サラシナショウマを見ることができます。この自生地を大切にしていきたいものです。
今日のことば
草むらにすとんと落ちる夕づく日こともなげなる偉大な定め 柳澤桂子