フィールド日記
2013.07.08
カゲロウの羽化と自然界の厳しさ
2013.07.08 Monday
ここのところ第2牧草地の池で連日のようにカゲロウの羽化が確認されています。『蜻蛉日記』の作者が、はかない身の上を嘆いて自分の日記に「カゲロウの日記」と名前をつけたことからもわかるように、古来、カゲロウは、羽化後に残された命の時間が非常に短い昆虫として知られています。その短い時間を懸命に生きるための羽化ですが、完全に飛び立てるようになる前に命を落とす個体も少なくありません。今日はマツモムシに食べられる個体とアメンボに体液を吸われる個体を確認しました。厳しい自然界の姿です。
観察したカゲロウはすべて同種の個体で、体長は約7ミリしかなく、コカゲロウの仲間だと思われます。
今日のことば
おまえは人の役に立たなくてはならない。
温情舎の校訓より