フィールド日記
2013.07.18
ヒノキ林に差す光 ムシヒキアブ科Leptogaster属ホソムシヒキ
2013.07.18 Thursday
今日は7月16日の「夏休み子供自然体験教室」生徒スタッフ研修に参加することができなかった生徒たちと観察コースの下見をしました。下の2枚の写真は林道を歩いている時に撮った写真です。昨秋、生徒が間伐したことで見えるようになった空の写真と樹林に差し込む光の写真です。この美しい光景をぜひ写真に残してほしいと生徒に頼まれて撮りました。このような光景を美しいと感じることのできる豊かな感性をどのようにしてさらに育てていくか。責任を感じます。
先日、林道で見つけた双翅目の昆虫が専門家の方の同定によってムシヒキアブ科のLeptogaster属ホソムシヒキの1種であるこがわかりました。本属については,学名が付いているものだけでも11種が日本に分布しているそうですが、明確に同定できる種類は極わずかだということです。同定が困難であることの理由の一つは、大半のタイプ標本が中国に保管されていることにあると専門家の方から教えていただきました。中国国内の研究機関は,タイプ標本を貸出ししませんので,中国まで見に行く必要があるのだそうです。
今日のことば
春になったら種から芽が出るように、それが光に向かって伸びていくように、魂は成長したがっているのです。
『西の魔女が死んだ』(梨木香歩)より