フィールド日記
2013.06.11
クヌギの樹液の湧出と発酵 ショウジョウバエ ヨツボシケシキスイ ヒカゲチョウ
2013.06.11 Tuesday
「夏休み子供自然体験教室」の観察のコースを今から努めて歩くようにし、動植物の様子を把握することを心がけています。今朝は雑木林のクヌギの木の樹液の湧出と発酵を確認しました。5月31日の時点で樹液が出始めていることは確認していましたが、今日はその発酵がずいぶん進んでいることがわかりました。発酵した物質を好むショウジョウバエがたくさん集まっていたのがその何よりの証です。他にもヨツボシケシキスイ(3枚目の写真)やヒカゲチョウ(4枚目の写真)も集まってきていました。いったい一本のクヌギの木がどれだけの種類の生物を養っているのか、今年はぜひ数を数えてみたいと思っています。
夏休み子供自然体験教室について
http://www.fujiseishin-jh.ed.jp/modules/bulletin/index.php?page=article&storyid=297
不二聖心のヒカゲチョウについて
フィールド日記 2012.09.05 樹液の雫 ヒカゲチョウ
今日のことば
ショウジョウバエとは「猩々」のことである。酒が好きでいつも飲んだくれている、あの伝説上の大きなサルのことである。かつてはオランウータンがそのモデルだといわれ、東南アジアのオランウータンを「猩々」と呼んだ時代もある。アフリカのチンパンジーは黒猩々、ゴリラは大猩々であった。
ショウジョウバエとゴリラはどうもイメージが結びつかないが、本来の酒好きのショウジョウとはぴったりである。ショウジョウバエはほんとうに酒が好きなのだ。だからどこからともなく現れて、晩酌のグラスに寄ってくるのである。
日高敏隆