フィールド日記
2012.12.05
ササキリモドキ科ヒメツユムシ ヒヨドリの声の聞き比べ
2012.12.05 Wednesday
「共生の森」のキャンプ場の水溜りに虫の死骸が浮いていました。ササキリのようだと最初は思いましたが、調べてみたらササキリモドキ科のヒメツユムシのメスであることがわかりました。
ササキリとよく似ていますが、全く違う種類の昆虫です。生態も異なり、例えばササキリが草食であるのに対し、ヒメツユムシは肉食です。自然界には「似て非なるもの」が数多く存在します。
その「非なる」ことを見抜いていくことで生物の多様性がより明らかになっていきます。
不二聖心にはクスノキの巨木がたくさん生えていますが、晩秋の頃に実が熟してくるとたくさんのヒヨドリがクスノキの周辺に集まり、にぎやかに鳴き交わすようになります。その声はすっかり耳になじんでいますが、先日、竹林の中で全く別の鳴き方のヒヨドリの鳴き声を耳にしました。
鳥の鳴き声の多様性に驚きます。ぜひ聞き比べをしてみてください。
今日のことば
高校3年生の短歌
寒空に満天の星を眺めむればちょっぴり淋しい冬の始まり
みんなとの一日一分一秒を大切にしたい大好きだから
黄昏に紅く燃えるもみじばよ我が青春は秋にありき
みんなとの出会いや刻んだ思い出は私の人生のスペシャルです
いつまでも現実逃避したいけど逃げてばかりもいられないよね
ありふれた日々も終わりに近づいて貴き時を友と味わう
六月につく枇杷の実にもう会えない窓の木が旅立ち告げる