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フィールド日記

2012.12.14

テイカカズラと藤原定家の愛

 

 2012.12.14 Friday
テイカカズラの種がヤブムラサキの枝にひっかかっていました。テイカカズラは木にからまって伸びる蔓性の植物で種には白い冠毛がついています。写真に写っている種も冠毛の浮力でここまで飛んできたものと思われます。
藤原定家が、愛する式子内親王のことが死後も忘れられず、蔓性の植物となって内親王の墓に絡みついたという伝説があります。その植物がテイカカズラ(定家蔓)です。不二聖心では自生しているテイカカズラをたくさん目にすることができ、林道を歩けば必ず種を拾うことができます。
伝説を意識して見ると、美しい白い冠毛はまるで定家の思いの化身のように感じられます。

 

              今日のことば

 久し振りにてウードワード著『軟体動物学摘要』を開いて見て面白かった。博物学研究は平均せる
判断力を養成する為に最も必要である。単に蝸牛やなめくじについて知るばかりではない、之を知る
の途がまた宇宙の真理を探るの途として非常に貴いのである。
内村鑑三の日記(1924.1.22)より