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フィールド日記

2012.11.12

カタバミ  ハナカタバミ  コバネイナゴ  ムジナタケ

  2012.11.12 Monday

 生きものにとっては、厳しい季節に向かいつつあります。今週は後半にいくにつれて寒さがいっそう増してくるという予報も出ています。そのような中で、不二聖心のフィールドでたくましく生きる動植物を紹介しましょう。
先ずは「共生の森」にたくさん咲いているカタバミです。その旺盛な繁殖力から子孫繁栄を願って家紋のデザインとされることも多いカタバミですが、寒さに対しても相当な耐性があります。


 

 次はハナカタバミです。カタバミの仲間ですが、花の少なくなる季節に不二聖心の正門付近を
 美しく彩っています。


 

 次は「共生の森」のコバネイナゴです。植樹のために高校1年生が打ち込んだ杭が多くの生きもの
 の日向ぼっこの恰好の場所となっています。


 

 最後はムジナタケです。この表皮が狸の毛皮のようなキノコということでムジナ(狸)タケとい
 う名前がつけられました。ムジナタケの生えていた場所のすぐ近くで狸を目撃したことがあります。


 

 

                今日のことば

生物は細胞からなり、細胞はたくぱく質からなる。それらはすべて分子からなり、分子は原子から、
原子は核と電子からできている。もしそういうことがわかったとしても、生命の神秘は消え失せない。
寺田寅彦の言葉を借りれば、「生命の不思議を細胞から原子に移したというのみで原子の不思議は少し
も変りはない」。

                                中谷宇吉郎