フィールド日記
2012.10.27
キイロホソガガンボ
2012.10.27 Saturday
昨夜8時過ぎに校内の茶畑の横の暗い道を車で下っていると、突然、タヌキが道を横切りました。
あやうく轢いてしまうところでした。ほっとしたのも束の間、今度は聖心橋の真ん中に一頭のシカ
が佇んでいました。車が近づいても逃げようとしません。聖心橋は東名高速の上にかかっているため、
左右の網が高く逃げ場を失ったと思ったのかもしれません。
タヌキにしろ、シカにしろ、不二聖心に生息する動植物の中でも哺乳類の存在感は実に大きなものが
あります。一方であまり目立たない生物も不二聖心のフィールドにはたくさん生息しています。
写真に写っているのは、キイロホソガガンボです。ガガンボと呼ばれる虫もあまり目立つことはなく、
中にはユウレイガガンボなどという名前がつけられているものもいます。しかし、よく見ればその姿
は種によってさまざまで、キイロホソガガンボは黄色を基調とした模様と長い後ろ脚が特徴的です。
写真の個体は体長が15ミリに対して後ろ脚は35ミリありました。
今日のことば
林檎がうまい。梨もしゃきしゃきと美味しい。葡萄も柿も、栗もまた。味覚の秋。
俳句といえば、芭蕉の句にも、秋をうたったものが。
……物言えば 唇寒し 秋の風
理不尽な社会や格差を拡大する流れには、唇寒し、となってもどんどん異議申し立てをしたほうがいい、とわたしは考える。が、芭蕉のこの句は、ひとの批判をしたり、自慢話をした後の自己嫌悪とわびしさ
を意味するものではないかという解釈が、何かに載っていた。
この期に及んでの原発推進や再稼働には、唇裂けても、反対!です。
「落合恵子のクレヨンハウス日記」より