フィールド日記
2012.07.23
雑木林の青空 ワラビとヒメコガネ
2012.07.23 Monday
昨日から高校1年生のキャンプが始まりました。今日は、これから中学2年生が自然教室に出発します。
ここ数日、曇りの日が続きましたが、ようやく青空が戻ってきました。
雑木林の林縁のワラビをヒメコガネがむさぼるように食べていました。ビタミンを分解する酵素を含むシダ植物を好んで食べる生物は少なく、ワラビも茂り放題の状態ですが、いくつかの種類のコガネムシは好んでワラビを食べます。下の写真の右側が一般的なヒメコガネで構造色の美しい緑色をしています。左側はヒメコガネの個体変異と思われます。
今日のことば
自然にたいする知識や、私たちの生が深く自然に根ざしている感じを子供たちに伝えるためには、まず大人が自然を見直してみる必要があるだろう。個人個人のもっている、幅は広いけれども断片的な知識、体系的でない知識を、ひとつの統一的な自然観に整理し、位置づける必要があるのではないだろうか。もう一度、野や山を歩いて、自然の美しさ、すばらしさ、楽しさを再発見し、日本の自然、日本の風土に新鮮な眼をひらく必要があるだろう。
日浦勇