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フィールド日記

2012.05.23

中学生のお茶摘み   ムラサキシキブミフクレフシ

  2012.05.23 Wednesday

 今日は中学生全員によるお茶摘みが行われました。取材をしてくださった岳麓新聞社の記者の方は「お茶が作られる過程が体験できるのはいいことですね」とおっしゃっていました。「過程」が抜け落ちることの多い今の時代にあって、貴重な体験ができた1時間でした。

 
 ムラサキシキブの花芽に虫こぶがついているのを見つけました。タマバエのつくった虫こぶです。ムラサキシキブミフクレフシという名前の虫こぶで、『日本原色虫えい図鑑』には以下のような説明が載っています。

タマバエの1種によって子房が肥大し、最大直径3.0~6.0mm、高さ2.7~4.7mmの準球形~準倒卵形の虫えいとなる。正常実は熟すると漿質性となり、紫色となるのに対し、虫えいは正常実よりやや大きく、黄緑~緑色のままである。内部には壁のやや堅い幼虫室が1~5個あり、各々に1匹ずつの幼虫が入っている。正常実とともに虫えいも7月頃から落下し始め、秋にはほとんど落下し終わる。1部の虫えいは冬季も枝に残ることがあるが、これらは寄生蜂に寄生されたものが多い。このため、この虫えいはコバチによって形成されると考え
られていたが、後に、タマバエによるものであることが判明した。

 
 下の写真は、虫えいの中にいたタマバエの幼虫の写真です。体長は約1.5ミリです。


                                     

                                           今日のことば

 小さい者であるとは、自分の無を認め、幼児がその父親からすべてを期待するように、天
主さまからすべてを期待すること、また何も思い煩わず、財産をつくらないことでございます。

                          幼きイエスの聖テレジア