フィールド日記
2012.03.14
馬酔木
2012.03.14 Wednesday
職員室の横の庭で、馬酔木の花がしばらく前から咲き始めています。これは園芸種の馬酔木で、こちらの方が毎年早く花をつけます。これは不二聖心に限ったことではなく、裾野市より標高の高い御殿場のような地域でも園芸種の馬酔木は既に開花しています。
馬酔木は万葉の時代から日本で見られた植物ですが、なぜこの花を食べると馬が酔うのかという点について、『折節の花』(栗田子郎)という本に前川文夫の興味深い説が紹介されています。その説によると、4世紀に東北アジアから日本列島にもたらされた馬は大陸にはアセビが分布しないためにその有毒性を知らず、これを食べてしまった馬が中毒症状を起こしたのだろうということです。
馬が日本にいなかった時代から馬酔木は日本の春を彩り続けてきたということです。
今日のことば
学んだことのたった一つの証は、変わることである。 林竹二