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フィールド日記

2012.03.24

クロヤマアリの営巣  エゾハサミムシ

  2012.03.23 Friday

 昨日までの暖かさとはうって変わり、今日は雨の一日となり、少々肌寒さを感じました。
三寒四温とはよく言ったものです。「三寒」の日はあるものの、確実に春らしさは増してきています。昨日はツクシを見つけたことをフィールド日記で紹介しましたが、もう一つ発見がありました。ツクシと同じように、これもまた遅れ気味であったクロヤマアリの営巣をすすき野原で確認できたのです。
1枚目の写真にうつっている道の上に何年も続けてクロヤマアリが巣をつくっています。
今年もその子孫が活動を始めました。2枚目の写真がクロヤマアリとその巣の写真です。

 

  東名高速の下のトンネルの落ち葉の中にハサミムシを見つけました。見慣れないハサミムシでしたので専門家の方にたずねたところ、エゾハサミムシ Eparchus yezoensis(Matsumura et Shiraki, 1905) メス (クギヌキハサミムシ科  Forficulidae)であることがわかりした。どうもこの種は今の時期から落ち葉の中に潜むようで、越冬は別の場所でしているらしいこともわかりました。「落ち葉をめくってエゾハサミムシがいたら春」、そんなユニークな春の見つけ方もできるのかもしれません。


 

 

            今日のことば

   どうして、この社会は、小さな声を聞かないんだろう。

                             落合恵子