フィールド日記
2012.03.27
キブシ マムシグサ
2012.03.27 Tuesday
以前、不二聖心にいらした英語の先生で、キブシの花穂が伸びてくると本格的な春の訪れが近いことを感じるとおっしゃっていた方がいらっしゃいました。何と心豊かな春の過ごし方かと思います。
マムシグサの芽生えを初めてしっかりと見ることができました。一年でこれほど姿を変える植物も珍しいと思います。そのことをお伝えするために「不二の自然78」で紹介したマムシグサの記事も載せておきましょう。
(お墓の近くの道)
マムシグサ
科名 サトイモ科テンナンショウ属
学名 Arisaema serratum (Thunb.) Schott
マムシグサは性転換する植物として知られています。十分な栄養を吸収して株が大きくなると雄花は雌花に変わり、実をつけるための準備をします。栄養が不足して株が小さくなると、雌花は雄花に変化して結実することを避け栄養を根に送ります。不二聖心では今の季節になるとあちこちで、この雌花の実を見ることができます。
写真の赤い実の輝きは、この株が生育環境に恵まれ十分な栄養を吸収できたことの証でもあるのです。
(平成22年11月30日)
今日のことば
誰々よりできたできない、そんなことが気になるのは、教師にも子どもにも、余裕というか隙間のようなものがあるからだと気づいたのです。一生懸命自分の学習に打ち込んでいれば、そんな隙間は生まれてきません。優劣など頭に浮かぶひまのない世界にまで、教師は子どもを連れて行かなくてはいけないのだと思いました。
大村はま