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フィールド日記

2011.08.03

ヒルガオ

平成23年8月3日 水曜日

 牧草地にたくさんのヒルガオが咲く季節となりました。花びらの上の黒い点はアリです。
牧草地にヒルガオが多いのは受粉昆虫の多さにもよるのでしょう。
ヒルガオについては、稲垣栄洋の『身近な雑草の愉快な生き方』という本に次のような興味深い記述があります。

 ヒルガオは古くから日本に自生していた。『万葉集』では容花(かおばな)の名前で登場する。
「容」とは美しいという意味である。万葉時代の人々は、ヒルガオの美しい桃色を愛でていたのだろう。
しかし、間もなくライバルがあらわれた。遣唐使が大陸からヒルガオによく似たアサガオを持ち帰ったのである。やがて、江戸時代には一大ブームを巻き起こ すまでに、アサガオの人気は急上昇した。
こうしてアサガオに対して容花は昼限定のヒルガオと呼ばれるようになってしまったのである。