フィールド日記
2011.07.12
ウズグモ・トゲナナフシ
平成23年7月11日 月曜日
夕方、校舎内の戸締りを確認していたらヒグラシの声が遠くから聞こえてきました。
これからは毎日のようにヒグラシの声が聞けると思うとそれだけでうれしくなります。
ウズグモの仲間の巣が雑木林で目立つようになってきました。写真は昨日撮影したものです。
蜘蛛の巣の張り方も種類によって実にさまざまでそれだけ でも生物の多様性を感じることができます。
個体を採集して写真を撮り専門家に同定を依頼したところ次のような返事をいただきました。
トウキョウウズグモ属の一種で,カタハリウズグモ,ヤマウズグモ,エゾウズグモのいずれかのメスですが,
どれであるかは外雌器を見ないと特定できません.
一つの種を特定することの難しさを改めて感じました。
トゲナナフシが校舎の裏にいました。上の写真は見つけた時の姿で、下の写真はこちらの動きを察して
木の枝にすっかり擬態してしまった姿です。擬態もユニークですが生殖の仕方もユニークで、
トゲナナフシはすべての個体が雌で単為生殖をするという不思議な生き物です。