フィールド日記
2011.06.04
オオイシアブとアシナガムシヒキ
平成23年6月4日 土曜日
人間に忌み嫌われているけれども実は人間の役に立っている、そういう生き物が自然界にはたくさんいます。
アブの仲間もその一つでしょう。
今日は不二聖心で今の時期に既に活動を始めているアブを紹介しましょう。
下の写真は、ハエ目ムシヒキアブ科のオオイシアブです。人間を刺したり体液を吸ったりするようなことはなく、農作物を荒らす虫を捕らえて体液を吸う益虫で す。京都府は、その存在が環境の自然度の高さを示す
環境指標生物としてオオイシアブを挙げています。顔面の中央に毛が生えているユニークな風貌が印象的です。「温情の灯」の碑の近くで撮影しました。
ムシヒキアブ科のアブをもう一種。アシナガムシヒキです。お茶畑の横の雑木林で撮影しました。獲物の体液を
吸いながら長い前肢を片方だけ挙げている姿をよく見かけます。まるで「やぁ」と挨拶をしているようです。