フィールド日記
2011.05.27
聖マグダレナ・ソフィアの祝日とハンナ・ブレイディとハスジカツオゾウムシ
平成23年5月27日 金曜日
今日は聖心会の創立者・聖マグダレナ・ソフィアの祝日でした。ミサでは神父様のお説教を通して、
「すべての命にすばらしい価値があり、すべての人は 大切にされなければならない。」ということを学び、
そのことを伝える神様の愛を創立者は何よりも大切になさっていたことを再確認しました。
午後は、中学生は石岡史子先生の講演を聴きました。先生は、ナチスによるユダヤ人大虐殺の犠牲となった
ハンナ・ブレイディという女の子についてお話してくださいました。
先生はユダヤ人の大虐殺の原因の一つに人間の弱さがあることを指摘なさいました。虐殺はヒト ラーだけ
の手によってなされたわけではありません。多くの人がそれに加担し、さらに多くの人がただ黙って見て
いました。困っている人を目の前にして何もし ないことが事態を悪化させたのです。しかし、
その一方で多くの人が勇気をもってユダヤ人を助けました。今自分に何ができるかを真剣に考えた人が
大勢いたの です。石岡先生は一つの言葉を紹介してくださいました。それは次の言葉です。
To save a life is as if you have saved a whole world.
(一つの命を救うことは、世界を救うことにひとしい。)
この言葉の背後には、「一人一人の命の中に無限大の宇宙に等しいものがある。」という思想が存在すると
先生はおっしゃいました。
ミサと講演を通して、命の価値を深く学んだ一日でした。
昨日の「不二聖心のフィールド日記」で温情舎の校舎の跡地について書きました。岩下壮一神父様 が校長を務め歌人若山牧水の訪問の記録もある温情舎という学校の跡地は、今はさまざまな生き物の生活の場所となって
います。その中から今の時期に見られる 生き物を今日も一つ紹介しましょう。下の写真を見てください。
ハスジカツオゾウムシです。アザミの葉につきます。見つけたらそっと近づいて手を伸ばしてみ てください。
面白いことが起こります。