フィールド日記
2016.03.06
富士山と笠雲 ハシブトガラス
昨日の朝、富士山の写真を撮りました。笠雲が富士山の山肌に影を落している珍しい情景です。
下の方に写っているのは、ハシブトガラスです。ハシブトガラスは「カーカー」と鳴き、ハシボソガラスは「ガーガー」と鳴きます。
不二聖心に生息しているカラスの多くはハシブトガラスです。
今日のことば
今日は富士山と話しながら
少しだけゆっくり歩いてみた
この空気 何かが違う
空の高さ 雲の模様……
わたしより早く気づいていた草花
ちゃんと衣替えをすませている
季節が進んだことを
虫たちがそっと知らせてくれた
気持ちにゆとりがないと
大切なことを見落としてしまう
冬支度が整った富士山から
しあわせの近道を教えてもらった
髙裕美子
2016.03.02
白梅
築山の梅を見ていると、梅は木によって花の盛りの時期が異なることがよくわかります。築山の薩摩紅梅は既に花の盛りを過ぎ、白梅は今ほぼ満開です。それぞれに、それぞれの良さがあります。
今日のことば
花は盛りに月は隈なきをのみ見るものかは。 吉田兼好
2016.02.28
校内の野鳥の調査
今日は、日本野鳥の会の滝道雄先生と不二聖心の野鳥の調査をしました。
2016.02.22
ナナカマドの冬芽 アオゲラのドラミング
「共生の森」でナナカマドの冬芽の写真を撮りました。高校1年生が植えたナナカマドです。比較的標高の高い地域に自生するナナカマドが「共生の森」で順調に生育を続けることができるか、楽しみです。
アオゲラのドラミングの音を聞きました。わずかな時間でしたが、冬の空に響き渡る澄んだ音でした。
今日のことば
私の中にあって、何十年にもわたって、私を動かし続けているのは、未知の世界へのあこがれである。私にとって、それは美しい世界であると期待されている。
湯川秀樹
2016.02.21
クスノキの大樹の下の猫
不二聖心には目を瞠るようなクスノキの大樹がたくさんありますが、その多くは防風林として植えられたという話を聞いたことがあります。その大樹の下で風から守られて丸くなる猫の写真を撮りました。
今日のことば
濯ぎ物干して軒下に日向ぼこ 田中たきの
2016.02.19
河津桜
いよいよ明日は卒業式です。
ソーヴール・カンドウ
2016.02.17
クヌギの伐採 シイタケのほだ木
1月31日にNPO法人「土に還る木・森づくりの会」の方々が「共生の森」の成長しすぎたクヌギの木の伐採をしてくださいました。クヌギは、切っても切っても生えてくる木で、里山の暮らしをいろいろなかたちで支えてきました。「クヌギ」の語源は「苦をぬぐう」だという説もあります。
2016.02.15
中学3年生が発見したハネカクシについての続報
中学3年生が理科の授業の時に発見したハネカクシは、クロズシリホソハネカクシもしくはその近縁種であることがわかりました。
この同定をしてくださった、「ふじのくに地球環境史ミュージアム」の岸本年郎先生から、メールをいただきました。
2016.02.14
ネコノメソウと不二聖心の地質
不二聖心には希少種のネコノメソウがたくさん自生しています。ネコノメソウの仲間は湿気のある場所に生育します。裏道の沢と反対側の斜面は冬場は乾燥が進む場所ですが、不二聖心の場合、今も元気にネコノメソウが成長を続けています。
その理由は愛鷹山系からの地下水の水脈が崖の中に通っていて地表にも湧水が湧出してきていることによります。四季を通じてネコノメソウが好む湿気が維持されているのです。保坂貞治先生のお作りになった不二聖心の地形図を見るとそのことがよくわかります。
上の画像のaからbへの直線部分の断面図が次の画像です。
こげ茶色の部分が水を通しにくい地層ですので、その上に水がたまり地表にも湧出することになります。
今日のことば
五歳を弱音吐かざる妹の仮設の屋根に雪は降り積む 若島安子
2016.02.13
四つ溝柿
すすき野原に自生する四つ溝柿の写真です。四つ溝柿は神奈川県から静岡県にかけてのみ自生する渋柿で、渋抜きをすると独特の甘味があり、長泉町の特産にもなっています。この写真は1月5日に撮りました。
次の画像が現在の様子です。
全く柿が残っていません。今年は既に100羽以上確認されているツグミなどの渡り鳥が食べてしまったようです。特産の柿をおいしいと感じるのは人間だけではないようです。
今日のことば
人間のねうちは身分によって定まるものではない、各自その生きる道に奉ずる心、おのれのためではなく生きる道のために、身心をあげて奉る心、その心が人間のねうちを決定するのだ。
山本周五郎











