校長室から

2023年08月

2023.08.24

新たな和の空間

 夏休みも終盤となり、学院内に補習やクラブの練習で登校する生徒たちの姿が見られる頃となりました。後援会の方々に支えられて新築中の「枕流庵」の建設も、夏の間にかなり進みました。現枕流庵にかかっている岩下家時代の標札等は、新しい建物に受け継ぐ予定です。秋のつどい(学院祭)に向けて、新たな和の空間として、生徒たちの学びを助けてくれる場となりますよう願っております。

 

2023.08.18

修道院のある学校

 不二聖心のキャンパスには修道院があります。それはいつも無条件に生徒たちを思い祈っていてくださる方々が共にいてくださるということです。

 かつては修道院と学校・寄宿舎は建物がつながっていました。シスターたちは、「今日も、学院の生徒たちをお守りくださりありがとうござます。今宵も寄宿生が無事に朝を迎えられますように」と祈って一日を終えました。その祈りは、建物が別々になった今でも同じです。夏休みの間も、「神様から預けられた大切な子どもたち」とそのご家族、教職員、卒業生のために祈りが捧げられています。

 この夏も、生徒たちは、様々なプログラムに参加して学びを深めています。理工学系への関心の高まりを頼もしく思います。他者とかかわる力、愛すること等、人工知能にはできない人間ならではの能力を伸ばしつつ、未来への学びを深め、学院に戻ってきてくれるよう願っています。

 

2023.08.10

教育に深みをもたらすもの

 夏休みに入り、たくさんの姉妹校交流が行われています。ソウル聖心との交流プログラム、台湾に世界中の聖心生が集まっての交流プログラム、国内姉妹高校生によるSOFISワークショップが今年は宝塚市の姉妹校で開催され、またカナダ等の姉妹校に長期留学に出発した生徒たちもいます。ワールドワイドなネットワークの中で教育が行われる中、初めて会っただけで、同じスピリットに生かされている仲間であると即座に感じさせてくれる何かを実感する機会でもあります。

 教職員も、夏休みの間、夏アジア・オセアニア地域の聖心校長会、教育理念委員会をはじめ様々な領域で姉妹校間の教職員が共に学び合っています。その一つとしてキャンパス内のマリア修道院で姉妹校合同新任研修が行われました。多様性が叫ばれる時代、学院でもSTEAMをふまえた広く学際的な教育がより意識されています。同時に、聖心の教育のルーツを共に深く味わい、現代の教育の中でどのように創立者ソフィーのスピリットを生きていくかを考える意義を思う強くこの頃です。

 

2023.08.02

東京理科大学にて

  東京理科大学が、本校生のための「中高大連携プログラム」を企画してくださいました。中学3年生から高校2年生の希望者とともに、私も神楽坂キャンパスで楽しんで参加してまいりました。
https://www.fujiseishin-jh.ed.jp/school_diary/2023/08/#date-2023-08-03

 木村真一教授(東京理科大学スペースシステム創造研究センター長)は、「学生と一緒に目指す宇宙のモノづくりから、スペースコロニーまで」という
テーマで、専門的な実践をわかりやすくお話くださいました。向井千秋さんともご一緒に研究していらっしゃる先生のお話には視点が転換される場面が多々あり、たとえば宇宙と地球とのデュアル開発についてもたいへん興味をもちました。
https://www.tus.ac.jp/ssi/member/s_kimura/

 研究に励む現役理科大生との対話の時間、生徒たちが帰った後の先生方との会合等も通して、私達とは異なる未来を生きていく生徒たちの教育の可能性についてさまざまなヒントやメッセージをいただきました。真摯に研究や教育にうちこんでいらっしゃる方々の謙虚さに心が動かされた一日でした。出会いに感謝しつつ、今後につなげてまいりたいと思います。