校長室から
2022年11月
2022.11.24
いのちの鼓動
カトリック教会では、11月、天に召された方々のことを思い祈ります。学院では、今週、3年ぶりに、卒業生・旧教職員等のご遺族の方々をお招きしての追悼ミサを再開できました。制限のある中での開催でしたが、チャプレンの司式のもと生徒たちと共にお祈りすることができました。お世話になったドゥシェーン会(同窓会)の皆様に心から感謝申し上げます。
“いのち”は土や根や木の中の、目には見えないところで、新しい葉っぱを
生み出そうと準備をしています。大自然の設計図は、寸分の狂いもなく
“いのち”を変化させ続けているのです。
『葉っぱのフレディ ―いのちの旅―』(レオ・バスカーリア)
中1の教室と聖堂の間には大きな楓の木が植えられています。入学した頃は枝や幹ばかりが目立ち、夏には青々と茂った葉も、今は赤く色づき、風に舞って土に落ちていきます。「葉っぱのフレディ』を思わせるこの木は、生徒たちがいのちの大切さや自らの生き方を見つめ直すことを無言で助けてくれています。
今週は、入試説明会も行われ、高校2年生を中心にお迎えいたしました。生徒たち、そして学院の新たないのちを受け継いでくださる方々のいのちの鼓動も感じた一日でした。
2022.11.16
アフガニスタンからのお客様
昨日、アフガニスタンからすてきなお客様をお迎えしました。11月12日に、聖心女子大学が外務省と共催した「中央アジア+日本」対話・公開セミナー「中央アジア及び周辺地域における女子教育の現状と展望」でプレゼンテーションをされたアフガニスタンのひとりの女子学生の方とご家族です。外務省の方々も同行されました。
https://www.u-sacred-heart.ac.jp/news/20221115/12767/
アフガニスタンの未来を考え、女子教育・寄宿舎教育について知りたいとの意思をもって来校されたことは、生徒たちの心に何かを残したと思います。授業にお招きした中学3年生のクラスでは質問が止まらず、休み時間も彼女を囲んで他の学年の生徒も混じって話し続けていたそうです。成分を確認の上でソフィアージュ(不二農園の紅茶菓子)をお土産にご用意したところ、受け取っていただけたのもうれしいことでした。聖心女子大学があってこそ、このような機会をいただけました。姉妹校のつながりの豊かさも感じた一日でした。https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/ca_c/page4_005704.html
2022.11.09
見えない祈りに守られて
11月7日から8日にかけて、東京の聖心会第一修道院から6名のシスター達がマリア修道院に滞在されました。日々、「祈り」をもって、私たちを支えてくださっている方々です。院長として、シスター奥井博子(本学院元校長)もおいでになりました。
シスター達は、学院の聖堂と聖心会のお墓も訪れてお祈りされました。聖堂では、秋のつどい委員長の高校3年生が、全校生を代表して歓迎の気持ちと日頃のお祈りに対する御礼等をお伝えしました。また、アンサンブルクラブの生徒が曲を演奏させていただきました。キャンパス内の様々な場所でお目にかかって、ご挨拶できた生徒達も多く、温かいお言葉をかけていただいたりしたようです。
私自身は出張等で日中はほとんどご一緒できなかったのですが、70年前、この地に聖心会修道院ができた時の様子を想像しながら、今も天国から、またそれぞれの修道院から、聖心の子ども達や教職員を守っていてくださっているシスター達を思い、改めて感謝いたしました。
神様、そしてシスター方、そして神様、豊かな恵みの時をありがとうございました。これからも大切な子ども達の成長をお見守りください。アーメン
2022.11.01
静謐さの中で育つもの
たたなずく箱根山なみ 赤々ともゆる夕べは 静けかりける…
校歌3番より
夕方、生徒たちと真っ赤に染まった空の美しさを静かに仰ぐことが多い日々です。寄宿舎セントマドレーヌに住む「小さなマドレーヌ」たちが、何人かで静かに散歩している様子もたいへん絵になります。この自然の美しさの中で育つ6年間は、子どもたちの中にじわじわと観想的な姿勢を育んでまいります。
昨夜は、寄宿舎でハロウィン・パーティが行われました。生徒のみならず、メンターの先生方のすばらしい仮装に、初めは先生とは気づかないくらいでした。夜空に明るく輝く月のもと本館前で記念撮影する生徒たちの姿を見つつ、祈りながら帰路につきました。
来年度の学院カレンダーからも、学院の自然をお楽しみいただけたら幸いです。
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