校長室から

2021年10月

2021.10.27

Halloween Week

 夜、灯りのともった講堂から楽しそうな笑い声が聴こえてきました。今週、寄宿舎セントマドレーヌで始まった「ハロウィン・ウィーク」です。上級生が、下級生を楽しませるようなレクレーションを考えて行っています。コロナ前には全寄宿生がつどってハロウィン・パーティを行っていましたが、昨年は黙食での夕食会のみ実施、今年は感染対策をふまえ、小グループで日替わりでのレクレーションも実施されています。上級生に楽しませていただいた下級生は、今度は自分たちがその役割をとるようになっていくことでしょう。


光の中を一人で歩むよりも、闇の中を友人と共に歩むほうが良い。

ヘレン・ケラー

 

2021.10.21

マリア様の祝日に

  今日も、アンジェラスの鐘の音と共に、朝礼のお祈りで一日が始まりました。今日の朝礼の祈りは、「感ずべき御母(Mater Admirabiris)の祝日」(祝日は10月20日)にちなんだものでした。感ずべき御母の絵は1844年、後に聖心会のシスターとなったポ-リーヌ・ペルドゥローによって、ローマのトリニタ・デイモンテイ修道院の2階の壁に書かれたフレスコ画です。現在では、模写が世界中の聖心の学校に飾られていています。
https://rscjinternational.org/news/mater-admirabilis

  トリニタの聖堂の鐘楼には、”Madeleine Sophie”と名づけられた鐘がかけられています。聖堂の鐘は、人々を祈りへと招くもの。現在、トリニタの修道院は教皇庁認可の信徒共同体「エマニュエル共同体」に引き継がれていますが、創立者ソフィア・バラは、今もこの場所から、「感ずべき御母」と共に祈ることの大切さを私たちに語りかけてくださっているようです。


大切でないものにまどわされやすい私たちが、真に価値あるものを理解し、
それを望むことができますように。
Mater Admirabilis, ora pro nobis. (「感ずべき御母への祈り」より)

2021.10.14

1971年

 10月10日に裾野市市制施行50周年記念式典が挙行されました。スライドで映し出される裾野の歴史を味わいながら、多くの人々の弛まぬ貢献のうちに今の裾野市があることを実感いたしました。引き出物に不二農園の紅茶菓子ソフィージュを使っていただいていました。様々な分野で、産官学協働を推進できていることに感謝いたします。

裾野町から裾野市となった1971(昭和46)年は、初代院長マザーエリザベス・ダフが帰天された年でもありす。まだ外国人が珍しかったこともあったからでしょう、町民の方々の中にはマザーを「エリザベス女王の親戚?」と勘違いされた方もあったとのエピソードが残っています。学院の生徒だけではなく、日曜学校等でもキリスト教や英語を教えたマザーは、町民の方々にとっても親しみある存在だったようです。マザーは、今も、天国から裾野市のために祈っていてくださることでしょう。

 

2021.10.07

使命感と情熱をもって

 10月5日、裾野市で開催された『これからのまちづくり』説明会で、本学院の高校2年生の質問に対し、ウーブン・シティ事業を進めるジェームス・カフナー氏が、18番目のSDGsの目標として未来のために「幸福を生み出す」ことを挙げ、自分が若い頃は「大人になったら何になりたいですか?」と聞かれたけれど、今は「あなたはどのような課題を解決していきたいですか?」という問いを若者に投げかけることに意味があること、そして使命感によって動かされ、情熱をもって課題解決にチャレンジしていくようにという励ましの言葉が心に残りました。

今は試験期間中ですが、他の生徒にも裾野市やウーブン・シテイの取り組みを分かち合い、カーボンニュートラルについてもより深めていきたいと思います。

当日の様子は、こちらからご視聴いただけます。
https://www.fujiseishin-jh.ed.jp/school_diary/2021/10/#date-2021-10-06

最前列中央右側に着席しているのが本学院生です。 

2021.10.01

田園未来都市すその

 学院のある裾野市は、Society5.0 時代に向けて、スソノ・デジタル・クリエイティブ・シティ(SDCC)構想という次世代型近未来都市構想を打ち出しています。10月5日には、2050年までに温室効果ガスの排出を実質0にする都市を目指し、カーボンニュートラルシティの宣言を行います。同日の説明会には、トヨタが裾野市で展開する実証都市「ウーブン・シティ」のジェームス・カフナー氏(ウーブン・プラネット・ホールディングス代表取締役CEO)等も参加し、裾野市とウーブン・シティとの連携について、またウーブン・シティでのカーボン・ニュートラルに向けた取り組み等についても説明がなされます。この会合には、高校生の代表として、本学院の生徒も参加させていただくことになりました。

http://www.city.susono.shizuoka.jp/material/files/group/11/265987.pdf