校長室から
2021年05月
2021.05.27
創立者の祝日行事の前夜に
激しい雨の中で帰宅した通学生に思いを馳せつつ、今夜は寄宿舎を訪ねました。生徒達が静かに自習している時間に、食堂(アミアン)でこれを書き始めました。アミアンの聖心学院は、1801年に創立された最初の寄宿学校です。その頃、ソフィー・バラは22才で、学校で学習に対する責任を受け持っていました。生徒たちと一緒に過ごすことを好んだ創立者が、寄宿学校で一人ひとりの子どもたちに向けたまなざしや希望を持ち続けたいと願います。コロナ禍で、寄宿舎の食事風景も代わりました。見える形でも見えない形でも生徒たちに及ぼしている影響について考えさせられる日々です。そろそろ自習時間が終わり、生徒たちの元気な声が響いてきました。近くのテーブルでは、英語のお勉強を終えたばかりだという生徒たちが沈黙でジュースを飲みながら、静かに交流しています。
明日は、創立者の祝日行事――、ごミサ、そして中学生には卒業生の榛葉里佳さん(NHKデイレクター)、高校生には木村護郎クリストフ先生(上智大学)による講演が行われます。生徒が帰宅した後は、職員の宗教研修があり、シスター渡邊真理子(みこころセンター長)をお迎えします。生徒たち、そして学院全体にとって良き日となりますように。
For the sake of [a single child], I would have founded the Society of the Sacred Heart.
Madeleine Sophie Barat
2021.05.20
BE*hiveにて
聖心グローバル・プラザの展示スペースBE*hiveで、2つの展示が行われています。女性の生き方をテーマとした「いま、『女性』はどう生きるか―キャリア、結婚、装い、命―」そして「緒方貞子さんと聖心の教育」です。http://kyosei.u-sacred-heart.ac.jp/behive/
前者の展示の中で、時代考察の中で、30年前と現代における人々の生き方や社会の変化や、ジェダギャップ指数等が報告されています(バーチャル展示https://kyosei.u-sacred-heart.ac.jp/exhibition/2021_women_1)。これらの展示の流れの中で、女性の生き方という点でも先駆者であった緒方さんが、現代に生きる生徒たちにとってもロールモデルであり続ける理由を再認識いたしました。
学んだすべてのことを忘れても、後に残ったものが本当の教育の成果。
Catherine Elizabeth T. Britt
2021.05.14
姉妹校とともに
聖心姉妹校は、各校の地域性や特性を活かしながら、「聖心女子学院姉妹校 教育ネットワーク」を構成し、教育的な連携を行っています。ともすると世界が狭くなりがちなコロナ禍にあって、国外・国内姉妹校とのつながりは、学院の教育に広がりを与え続けてくれています。
本学院では、現在、SOFIS(国内姉妹校の高校生が主体となり共生をテーマに活動)のオンライン・ワークショップの準備、ソウル聖心とのオンライン交流プログラム、聖心女子大学との高大連携プログラム、聖心グローバル・プラザ訪問、海外の姉妹校への留学準備などが進められています。国内外の卒業生によるオンライン講演会なども企画されています。
聖心という一つの大きな家庭の中で、生徒たちが大きく成長していくよう願っています。
You must grow like a tree, not like a mushroom.
Janet Erskine Stuart
2021.05.07
インドネシアより
現在、インドネシアの聖心会にいるシスター足立万利子を通して、生徒たちからの募金をお送りしたことへの御礼状が届きました。一年中同じ花が咲き、バナナ、レモン、パパイアなどが実っているバンドゥン市で、お得意のお料理や手芸等を通して皆様に喜びを分かち合っていらっしゃる姿が目に浮かびます。
なお、この1月まで日本に滞在され、生徒達にオンラインで講演をしてくださった聖心会のシスターHenni Sidabungkeが、シスターの道を選んだきっかけや心に響いたこと、神様と共に生きる喜び等をインドネシアからオンラインで語ってくださるようす。
2021.05.01
八十八夜
お茶摘みの目安は、立春から数えて88日目にあたる八十八夜と言われます。2021年の八十八夜は5月1日ですが、今年はお茶摘みの時期が早いようで、本学院の茶園では4月24日から摘み始めました。すでに袋詰めに入っているようで、連休明けからお求めいただけるようです。https://www.seishin-fujinouen.jp/
正岡子規
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