校長室から

2021.04.01

多様性の中で培われるもの

  2020年のノーベル平和賞に、世界各地で食糧支援を行っている国連WFP(世界食糧計画)が選ばれたことは、記憶に新しいのではないでしょうか?WFPは、ローマに本部を置き、1961年に設立された食糧などの人道支援を目的に創設された国連の機関です。

今年、オンラインで行われた授賞式で、WFP事務局長デビッド・ビーズリー氏は、スピーチの中で、「 このノーベル平和賞のメダルに刻まれている“平和と兄弟愛”というアルフレッド・ノーベルの精神にのっとって、彼ら全員を食べさせてあげましょう。 食は平和へと続く道です。」と述べました。
https://ja.wfp.org/news/wfp-chief-urges-world-use-its-wealth-prevent-famine-nobel-acceptance-speech

本学院の卒業生にも、WFPで働く人がいます。彼女は、中学3年生の「卒業研究」で地雷問題に取り組んだことが国際協力の場で働きたいと思ったきっかけだったそうです。また。思春期に、様々な考えをもつ同級生との寄宿舎生活を通して、互いの違いを受け入れ共に生活した経験は、現在、多文化のチームで働くことに、とても役立っていると述べています。