校長室から

2016.10.20

第50回 秋のつどい (2016年10月20日)

 今年の秋のつどい(学院祭)は、50回目にあたり“Golden Fanfare”をテーマに開催されます。

歴史をひもといてみますと、第1回目の秋のつどいは1967年11月11日(土)に開催されています。運営委員には、卒業生と高校3年生のお名前があります。マリア館に小学校があった時代で、児童によるオペレッタ「みにくいあひるの子」が上演され、裾野町の郷土学習の発表も行われたようです。パーラーの暖炉の上に飾られた「祈る少女」を描かれた岡常次先生もご存命で、生徒作品と共に、心美会(美術の道に進んだ卒業生が岡先生を顧問に発足)の作品展示も行われました。

開催日が11月3日頃に定着したのは第8回目以降のことで、それまでは10月に催されたこともありました。パンフレットの形・サイズも様々で、正方形だった時代も長くありました。パンフレットとは別に「研究発表集」という冊子を作製していた時代もあります。ごく初期の頃は、「文化祭」とか「芸術祭」と呼ばれたこともありました。

秋のつどいに初めから一貫して流れているのは、生徒・保護者、卒業生とご家族、教職員(現・旧)、そして地域の方々やお客様とが一つになって、日頃の学びの実りを発表し、鑑賞し合おうという清廉なエネルギーです。

Golden Fanfare といえば、今年、リオデジャネイロ・オリンピックで、昨年アメリカの姉妹校の一つStone Ridge School of the Sacred Heartを卒業されたばかりのケイティ・レデッキーさんが、4個の金メダルと銀メダル1個を獲得されたことは、生徒たちにも大きな喜びでした。創立時から、学院は聖心グローバル・ネットワークと共にありましたが、第1回秋のつどいの頃とは比べ物にならないほど世界が近くなっている今、1800年から続くグローバル・ネットワークの力が、学院の教育の中にますます力強く影響しているのを感じます。

今年は3本の教育方針の柱の中の「知性を磨く」に焦点をあて、”Climb Every Mountain”を学校目標とし、生徒・保護者が一つになって学びの輪を広げ、深めてまいりました。学年やグループ、個々の生徒の成長の成果をご覧いただき、学院としてよりよい学びがなされるためにご助言いただけたら幸いです。