校長室から
2016.06.01
愛に至る知性 (2016年6月1日)
聖心(みこころ)の月に入り、今日は、恒例のお墓詣りのため、みこころ会(東京の聖心の同窓会)の方々が来られました。キャンパスには、教育に生涯を捧げられた多くの外国からのミッショナリーのシスター方等が眠る霊園があるからです。
先日、このようなお話を伺いました。
「席を譲っていただけませんか?」電車の中で、本学院の生徒に言われ、「自分よりはるかに若いのに・・・」と驚かれた方がいらっしゃったそうです。実は、この生徒は自分のためではなく、近くにいらっしゃった方が具合が悪そうなのに気づいて声をかけたのだということでした。
常に耳にしているであろう「魂を育てる」「知性を磨く」「実行力を養う」という学院の教育方針が、この一人の生徒の中で見事に調和されているのを感じ、清々しい気持ちになりました。
間もなく始まる中間試験の勉強に余念がない中にあっても、子供たちは「知性を磨く」ということが、単に試験でよい結果を出す、ということではないことをよく知っています。創立者や多くのミッショナリーの方々が願われた「愛に至る知性」という高みを胸に、今日ものびやかに過ごす子どもたちの歓声がキャンパスに響いています。