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フィールド日記

コケ植物

2021.01.29

サヤゴケ

共生の森の近くで、サヤゴケを見つけました。乾燥や大気汚染に強く、都市部でも見つけることができるコケです。和名は、朔(さく、胞子をつくる器官)の柄が葉に包まれていることに由来します。


I found a moss called "Saya-goke (サヤゴケ)" near the Kyoseinomori-Forest (共生の森). They are resistent to dryness and air pollution, so you can find them in urban areas. "Saya (サヤ)" in its name means "sheath" and comes from the fact that the stalks in their capsules, which produce spores, are wrapped by leaves.

2021.01.08

アカイチイゴケ

湿った斜面にアカイチイゴケが見られます。季節によって赤みを帯びるというめずらしい特徴を持っています。特に冬にかけて赤みを帯びることが多いようです。


葉の付け根に糸状の無性芽をつけるという特徴もあります。

I found moss called "Akaichiigoke (アカイチイゴケ)" on a moist slope. They are unique in that their body turns reddish in winter.
They have another characteristic that they have thread-shaped asexual buds in the axils of their leaves.

2020.03.13

ホソバオキナゴケ

校内のヒノキ林でホソバオキナゴケが見られます。乾燥してもあまり見た目が変わらずに美しいため、苔庭や盆栽に利用される代表的な種です。自然状態では写真のようにスギやヒノキなどの針葉樹の根元によく見られます。見た目がよく似ている近縁な種にアラハシラガゴケがあり、園芸用途では区別されていない場合もあります。
 

下は葉の基部に近い部分の横断面の顕微鏡写真です。葉緑体を含む小さめの細胞をはさんで大きめの透明な細胞の層があります。この透明細胞層が、アラハシラガゴケでは2~4層であるのに対し、ホソバオキナゴケでは厚いところで5~8層あるのが特徴です。

2020.01.03

エゾスナゴケ

駐車場の近くの岩上にエゾスナゴケが生えていました。和名に「エゾ」とついていますが、全国の低地から亜高山帯にかけて生育しています。コケは日当たりの悪いところに生えるイメージがありますが、本種は日当たりの良い岩上や砂質の土壌によく生えています。長期間の乾燥に強いことから屋上緑化などにも使われている身近なコケです。

2019.12.27

ヒメジャゴケ

校舎裏にヒメジャゴケが生えています。ジャゴケと同様にヘビのうろこのような模様が葉状体の表面に見られます。気温が低くなると無性芽をつけ、葉状体は枯れてしまいます。

下の写真は葉状体の縁に見られる無性芽を拡大したものです。無性芽には耐寒性があり、越冬して春には葉状体となります。また、近くに見られる丸い部分は雌器托で、こちらも春に伸びだし、胞子を飛ばします。

2019.03.29

マキノゴケ

裏道でマキノゴケが胞子体を伸ばしていました。日陰の湿った土や岩の上に生える苔類の仲間です。先端に黒い朔(さく)をつけて伸びる胞子体は、まるでマッチ棒のように見えます。朔の中には胞子が入っており、間もなく裂けて胞子を飛ばすと思われます。蘚類の胞子体は胞子を飛ばした後も比較的長く残りますが、苔類の胞子体は数日で朽ちてしまうことが多いです。苔類であるマキノゴケが、マッチ棒のような胞子体を伸ばす様子は今の時期しか見られない光景と言えます。

2019.03.22

ジャゴケ

ジャゴケが雌器托(しきたく)を伸ばしています。ジャゴケは苔類の仲間で、湿った地面によく見られます。葉状体の模様がヘビのうろこのように見えることが名前の由来です。


ジャゴケの雌器托は一見するとキノコのように見えます。しかし、傘の裏側からは黒い胞子体が見えており、ジャゴケの雌器托であることがわかります。

2019.03.12

ジンガサゴケ

 職員室前の植え込みでジンガサゴケが雌器托(しきたく)を伸ばし始めました。葉と茎の区別がない葉状体をもつ苔類(たいるい)の仲間です。和名は陣笠苔で雌器托の傘が陣笠の形に似ていることが由来です。しばらくすると、雌器托の傘の裏側に、黒い胞子体が見られるようになります。

2019.02.08

ミノゴケ

 ススキ野原の近くのカエデの樹幹にミノゴケが着生しています。ちょうど、マッチ棒のような形の胞子体(ほうしたい、胞子をつくる体)をたくさんつけています。胞子体の先にあるふくらみを朔(さく)といい、胞子が入っています。朔ははじめ帽(ぼう)と呼ばれる帽子状のものをかぶったまま成長します。ミノゴケという名前は帽に茶色いたくさんの長い毛が生え、蓑(みの)をかぶっているように見えることに由来しています。

 葉は乾燥していると強く巻縮していますが、霧吹きで湿らすと一斉に広がります。しかし、葉先だけは湿っていても内側に曲がっており、近縁種と見分けるポイントになります。

2019.01.25

ニワツノゴケ

 中庭にニワツノゴケが見られます。コケ植物はセン類、タイ類、ツノゴケ類に大きく分けることができますが、ツノゴケ類の種数はコケ植物全体の約1%です。ツノゴケ類は写真のように胞子体(ほうしたい、胞子をつくる体)が角状に伸びることが特徴です。写真の個体は胞子体が先端から裂け、中から黄色い胞子が出てきています。